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普通小説を読み終わった人は後書きを読む筈だ。
だがここでは後書きは書かない。
いや、後書きである事には変わりは無いのだが、最早言い訳に近いのである。
本編を読み進めて気付いた方も居られるだろう。
・・・そう、第三声が終わった直後にいきなり最終話が来て意味不明状態である。
執筆当初、一話と最終話しか浮かばなかった。
これである。
何でクライが消えなきゃならんのか、とか。
あの二人そこまで絆育んでたか、とか。
だから結局クライって何者だよ、とか。
まあ、色々と疑問点はあるだろう。
そんな皆様の疑問にお答えするのがここでの仕事という訳です。
まずクライの正体ですが、空に架かっている虹の化身です。
本編が始まる直前に雨の化身とケンカをしまして、気が付いたらあそこで一人立っていました。
だからか本編中ではいつでも雨が凄い降ってるし、雨が上がっても虹は出ないしで・・・。
世界的によく考えるとおかしな状態が起きておりました。
最終話でクライが消えた後に斐綱が泣いたのは、そりゃもう結構な絆を育んでた所為です。
生まれた時から家族居ないし、兄弟姉妹も親戚すらも居ない訳ですから、そこにポンと妹が出来れば愛情も湧きますよ。
もっと言うならニールの爺様に貰った鈴に関するエピソードが山程あったので、それも原因の一つですかね。
それでも途中の話は全く考えてないんだけどね!
ああ、でもニールの爺様は以降の作品で意外な登場の仕方をしましたし、未完とはいえ書いていてよかった作品ですね。
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