とっくの昔に終わった物語
所がどっこい!
アナザーストーリーがあるんだぜ!!
という訳でご覧下さい
【流麗可憐最強の妹、破天荒迷惑押し付けの姉】
ミラーユという少女が
グラムとリベリアという夫婦の許に養女に迎えられてから
早一年が経過した頃・・・
ミラ「たまには外に出てみるのも良いわね」
最近は調べ物が多く、あまり外出出来なかったので
外の空気が美味しく感じられる
ミラ「肩も凝るし、本当はインドア生活なんて御免なのだけれど・・・」
しかし根っからのアウトドア派でも無いという
基本的にはテラスで紅茶でも飲みながらゆっくり過ごすのが信条なのである
伸びをしながら道を歩いていると
前方から見慣れた二人の人影が向かって来た
イルとドーファである
イル「あ、ミラ様。先日は変な所を見せて申し訳御座いません」
ドーファ「ひ、姫さん・・・オレが何をしたって言うんだよ・・・」
まるで逆の態度をとる二人にミラは首を傾げる
ミラ「先日って・・・私、何かしたかしら?」
イルによると三日程前にソード城を訪れたミラが
運悪くドーファが隠していた写真を見付けてしまったというのだ
しかも、その写真には満面の笑顔のアーケの姿が・・・
その時の様子を簡潔に説明すると
写真を見る→ドーファを問い詰める→イル怒る→ドーファ撃沈
そんな事を話されてもミラは全く覚えが無い
イル「まあ、あの後誤解は解けたんですけど・・・ミラ様?如何されました?」
ミラ「ごめん、全然覚えが無いのだけれど。それに私、この一ヶ月外出していないわよ?」
ヒューッと風が吹き抜ける
何か薄ら寒い物を感じる三人
ドーファの場合はその前のダメージが抜けきってないのも手伝って一段と寒かった
そんな二人と別れてミラは歩きながら思考する
ミラ「(誰かが私の偽者を演じたというの?そうだとしても、如何いう意図があって・・・?)」
そんな事をしても意味が無い
あくまでミラの影響力はミラ自身の物であり
それを第三者が真似しても顕現しないからだ
果たして犯人は誰なのか?
その2に続く