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他人の空似という物があるのは知っている

ソックリさんが世界に三人居るとか

ドッペルゲンガーに出合うと死ぬとか

そういうのは関係無い訳だが

この時少女は自分に瓜二つの少女に出合いたくはなかった

それは血を分けた姉妹だから

憎しみを抱く程に大っ嫌いな・・・

 

【その3】

 

ドアが開いた

入って来たのは一年前に共に行動した戦友達

 

リーガル「天獄の姫だからって、やって良い事と悪い事があんだろが!大人しく姫宿を宿した石を返しやがれ!!」

 

アーケ「この前ドーファに貰ったネックレス返しなさいよぉ!」

 

ソフィア「取り敢えずウチの蔵書を返して貰おうか(#^ω^)ビキビキ」

 

テーゼ「折角オドの記憶が戻ったのに・・・記憶が戻ったのに・・・ブツブツ・・・」

 

オド「お願いですから指輪返して下さい(滝涙)」

 

ニール「姫様、儂と同じ道に立たれてはなりませぬ・・・」

 

リオン「その部品ガ無いと如何も調子ガ狂グガガガ」

 

リシア「いくら創設者でもおいたが過ぎるのではありませんか?おほほほほ♪」

 

ルード「ムズい・・・ムズ過ぎるが、そのナイフは置いていけー!!」

 

九者九様

その誰もが隠していた物を見つけ出され

挙句の果てに盗まれていた被害者

被害内容を互いに話す内に意気投合でもしたのだろう

一致団結の構えで乗り込んで来た彼等だったが・・・

 

九人「・・・・・・・・・」

 

ミラ「貴女、もしかして此処でも迷惑掛けたって言うの!?」

 

ミナ「このイルミナ=ソーガ=テリオル=ヴァンセット、迷惑以外は掛けませ~ん!♪」

 

ミラ「威張る所じゃないでしょう!」

 

九人「・・・ミラ(様)が二人?」

 

グラム「むぅ・・・こう並ばれては見分けが付かんな」

 

リベリア「ええ、本当に」

 

長年連れ添った夫婦もこの通りである

口調を除けば、その整合性、ソックリ度はまさに一致

双子と呼べるものだろう

 

ミラ「何しに来たって言うのよ?」

 

ミナ「べっつに~?ただ愛しい妹が寂しがってないかな~って思っただけ」

 

ミラ「誰が“愛しい”よ。そんな事、露すらも思ってない癖に!」

 

成程、如何やらミラはそんなにもミナの事が嫌いらしい

むしろ憎悪関連の方向で・・・

 

その4に続く

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