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【その5】
ミナ「ねえねえ、ミラってさ」
ミラ「何かしら?」
ミナ「グラムってお爺さんの事好きなの?」
ミラ「ぶっ!!」
口に含んだ水を思いっ切り噴き出した
はしたないですぞ、姫様
いやしかし、コレはコレで仕方無い
ミラ「貴女ねえ、唐突過ぎないソレ?」
ミナ「んー?でも好きなんでしょ?」
ミラ「ま、まあ、そうだけど」
ミナ「でも1号さんがいるから手が出せない、つまりそういう事?」
ミラ「歯に衣着せなさいよ」
あまりにも直球ストレートな質問
三振取られそうな勢いで振りかぶられてもこっちが困る
ミラ「親友に譲っただけよ。その後でグダグダ言ってても仕方無いでしょ?」
ミナ「譲ったって言うけど、それはれっきとした試合放棄だよ?引き分けにもならなかった不戦敗」
しかもこのストライクゾーンに入ってきたにも拘らず
急激な直下行動に入ったフォークボール
※作者は野球の知識は全くありません。別に興味無いし
ミラ「何というか・・・貴女に言われると酷く傷付くわ」
ミナ「そう?恋は駆け引きが重要って言うじゃない。押して駄目なら引いてみる、引いても駄目なら押し倒す!」
ミラ「・・・ちょっと待て」
今何て言った破廉恥極まりないこの姉は?
常識という物がスッパリ抜けてるのではないだろうか?
そう忌避しているミラ達の頭上に影が落ちた
ミラ「?、今日は曇りではない筈だけれ・・・ど・・・」
其処には
空中には
ヒトが凡そ立つ事が叶わぬ場所には
ミナ「おおぅ!?DEKKEEE!!」
竜種の中でも中位に位置する鋼竜だった
まぁ、詰まる所ドレッドである
その6に続く
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