ドーファは一人悩んでいた
この気持ちを例えるならそれは陰鬱
主人であるイルに相談したい事この上なかった
ドーファ「はぁ・・・・・・何でこんな事になっちまったんだ」
「ねえ、如何したのよ?ほぉら、あーん♪」
目の前に座っている女性は
こちらの悩みなんて露知らず
尚も食べさせっこを要求してくる
「もぉ、何でさせてくれないのよ!」
ドーファ「逆に聞くが、何で俺はそれをしなきゃいけねえんだ?鋼武蝶さんよ」
アーケ「わたしの名前はアーケだって言ったでしょ!・・・その名前で呼ぶのは政府とカサエル位よ」
ドーファ「んで、そのアーケさんが何の用ですかい」
アーケ「用なんて無いわよ?ただぁ、貴方の事が気に入っちゃったっていうかぁ・・・ね?」
アーケは顔を赤くしながらも言葉を紡いだ
ドーファはというとその様を見ながら
内心溜め息を深く吐いていた
何でこんな女に引っ掛かっちまったのか・・・
こんな展開になった原因を思い出してみる
~こっから回想~
空調設備が故障したとかで
城内が灼熱状態となったので
俺は毛皮の分もあり外へ出る事にした
ドーファ「どっか涼める場所は・・・」
そんな折にアーケに出会った
最初彼女はじっとドーファの顔を見続け
不思議に思ったドーファが声を掛けると・・・
アーケ「ねぇ、暑いんならちょっとソコで涼んでいかない?」
ドーファ「ソコって・・・ああ、喫茶か。っつか何でアンタと一緒になんだよ。唐突過ぎんだろ・・・」
アーケ「細かい事はいいじゃない。ね、行きましょうよぉ♪」
ドーファ「な・・・オ、オイ!分かったからそんなに手ぇ引っ張んなよ!」
~回想終了~
まあ、そんな訳で今こうしている訳だが・・・
この強引さはイルを上回る
アーケ「(この後は映画館に行って手を握ってぇ。あ、それとも遊園地の観覧車で二人っきり・・・キャーキャー!(////)」
ドーファ「(はぁ・・・・・・帰りてー)」
げんなりしていた
因みにこの後、偶然その場に居合わせたイルと一悶着があった訳だが
それはあまりにもお約束なので省略する
第十三骨
「そして修羅場へ」
完
EDテーマ
イメージ:コメディ系の修羅場イベントがあるゲーム全般
EDで背景に流れる画像:Wind