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イル「あらあら」

 

ドーファ「っ・・・イ、イル・・・」

 

只今絶賛修羅場中

続くなんて思ってなかったでしょ?

嘘は日常文句だし

そんなに世の中甘くない

 

アーケ「?、ねぇ・・・誰、この人?」

 

ドーファ「お、俺の仕えてる城の主だ」

 

げんなりから一転

冷や汗のダラダラ流れる表情になった

この展開は非常にまずい

そんな事を考える余裕があったのは幸いだった

どっちにしろ状況は変わらない訳だが

 

イル「へー、ドーファの中では私はその程度だったんだー。ふーん」

 

こちらを見る目が痛い

物理的ではないにしろ精神的にくる

しかも抑揚の無い声だからもっと恐い

怖いじゃなくて恐い

 

ドーファ「い、いや、今のは聞かれたから答えただけであってな・・・」

 

しどろもどろになりながら答える

声が震えているのは仕方無い事である

 

アーケ「ちょっと!主だか何だか知らないけど、いきなり出て来て彼女ヅラしないでよね!」

 

イル「まだ居たの?ドーファは私のなんだから、アンタなんて最初から相手にしてないのよ?」

 

ドーファ「そこに俺の人権はあるのか。・・・いや、すまん、話を続けてくれ」

 

睨まれたら退くしかねえだろう

俺はヘタレなんかじゃねえぞ

これは仕方無えんだ

 

アーケ「あらぁ、そういうのは彼が決める事じゃないのかしら?」

 

ドーファ「(あー、そうやってコイツを挑発させる様な事を・・・・・・ん?)」

 

イル「そう、それじゃあ本人に決めて貰おうかしら。私かアンタか」

 

ドーファ「は?・・・・・・・・・はあっ!?何でそうなるんだよ?!」

 

アーケ「わたしを選んでくれるわよねぇ?」

 

イル「私の方が良いわよね?」

 

ウェイター「あの、お客様。他のお客様のご迷惑になるので、もう少しお静かに・・・」

 

両手に花

もしくは両手にトリカブト

トゲがあるってレベルじゃねえぞ

後ウェイターの兄ちゃんよ

この状況を見て二人を止められると思うか?

修羅場に遭遇した事無いだろ

今の内に経験しておいて損は無ぇぞ

結論としちゃ女は恐ぇって事だけどな・・・

怖ぇじゃなくて恐ぇ

 

 

第十四骨

「三角関係」

 

EDテーマ

イメージ:悲しみの向こうへ(アニメ版SchoolDays・最終話ED)

 

ちなみに、ドーファとアーケは28歳でイルは21歳です

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