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「ほおほお、これが例の・・・」

 

リーガル「あんまり触るなよ。アイツにばれたらヤベエんだからよ」

 

「分かっておるわい・・・しかし噂に違わぬ輝き」

 

リーガル「(ホントに分かってんのか、このジジイ?)」

 

暗躍する二人組

その頃、ここ妖精境会では

 

テーゼ「・・・ええ、分かっています。彼等の組織力なら簡単に行使出来るでしょう」

 

司教「ですがテーゼ様、使用されるかは分からないのですよ?」

 

テーゼ「しかし、現に彼等は魔動猟兵を平和目的以外で保有しているのです。不測の事態が起きてからでは遅いのですよ?」

 

司教「我々は一介の聖職者です。事実を知った所で結果は目に見えています!」

 

大司教「テーゼや、おまえ自身は如何したいんだい?此処に居るのは戦場を知らない者達ばかりだよ」

 

テーゼ「それは承知の上です。如何しても駄目な時はわたしがこの身を代えてもみなを守ります」

 

司教「なっ!?」

 

大司教「命を粗末にするんじゃないよ、どんな状況だろうとわたし達は家族だ。家族が危ない時は支え合う、違うかい?」

 

司教「そうですよ!例え相手がどんなに強かろうと私達家族の強さには敵いませんよ!!」

 

大司教「さっきまで反対の意見を出していたのは誰なのかね。だけど良い事を言ったよ。そうだ、家族同士の絆の深さがこの世で一番強いんだ」

 

テーゼ「家族・・・」

 

妖精境会でテーゼが何かを掴みかけた頃

空は夜が顔を出し

昏く黒に染まっていた

 

ソフィア「あら~、ここまでとはねぇ」

 

グラム「むぅ」

 

前回の宣言通り

西の廃墟に肝試しに訪れたミラ率いるご一行(ソフィア含む)は

当初の目的を果たしていた

まあ、最初の頃はよく喋っていたアリューダ

恐怖を紛らわせようとしているのは誰の目にも分かっていた

そしてお約束。天井から水が滴り落ちてきたのだ

その時、アリューダは人間ではない言葉を喋った

 

アリューダ「にゃーーーーーっ!?」

 

・・・猫?

確かに人間ではなかった

そして飛びついた

問題は飛びついた先である

前を歩くグラムの、背中

まるでおんぶの様に引っ付く様は子泣きジジイ

 

ミラ「・・・・・・」

 

ソフィア「(うわ、ちょ、ちょっとグラムさん。ミラのやつ、怒ってない?何かさっきから黙ってて怖いんだけど・・・)」

 

グラム「(むぅ、確かに不本意ではあるがワシの背はミラ様のお気に入りであるからな)」

 

コソコソと二人して話す

何となく違う様な気もするがそこはそれ

二人してビクビクしていた

だが真相はこうである

 

ミラ「(眠い・・・そういえば、この時間は何時も寝てたわね)」

 

肝試しが終わるまで二人はビクビク

グラムの背中でアリューダは気絶

ミラはおねむさん

ツッコミ役は居ない

 

 

第十六骨

「それぞれ」

 

EDテーマ

イメージ:Distance(押忍!番長)

 

この時点でミラはアリューダの正体が分かっております

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