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駅を出る前に一つ起こった事がある

それはテッドとの関係について

発端はお姉ちゃんの言葉だった

 

ミラ「貴女が迎えに来るのは電話で聞いていたけど、そちらの男性はどなたなのかしら?」

 

ソフィー「え?ああ、そういえば紹介してなかったね」

 

テッド「お初にお目に掛かります、この街で情報屋をやっているテッド=スカイティアといいます。妹さんにはいつもお世話になっております」

 

いつものテッドを見ているソフィーとしては敬語で話す姿は新鮮だった

というか、テッドの苗字をここで初めて知った

あと別に情報買ったりとかはしてないので最後の方のは嘘である

 

「ほお、久しく来ていなかった内にその様な職の者が居着いたのか」

 

今のはお父さんの声

アゴに手を当てて感心そうに頷いている

 

「以前は基本的に屋敷周りや廻廊にしか出向いていなかったものね」

 

今のはお母さんの声

やっぱり思っていた通り行動範囲は狭かった

友人が少なかったというのも原因の一つだと思う

 

ミラ「ソフィーにしては中々良いの捕まえたんじゃない?それで、もうキスは済ませたの?」

 

ソフィー「・・・・・・お姉ちゃん、私とテッドはそんな関係じゃないから」

 

ミラ「あら、そうなの?かなり素材が良いし、素の状態は今よりワイルドそうだからソフィーと相性が良いと思ったのだけど・・・」

 

テッド「うわ、猫かぶってんのモロバレじゃねえか。お前の姉ちゃん凄えな」

 

あまりの観察眼の凄さに一瞬で素に戻ってしまうテッド

 

ソフィー「まあ、お姉ちゃんに限らずウチの家族は色々と凄いからね」

 

テッド「このメンバー見てると説得力ありすぎだぜ」

 

姉というには顔立ちとか身長とかが幼すぎるミラーユ

トウマの国に大昔から存在しているスケルトンよりも見た目のインパクトが遥かに上な、騎士鎧を身に着けた全身骨の父親

母親というポジションの筈なのに何故かメイド服を完璧に着こなしている銀髪の女性

何処の家庭よりもおかしすぎる家庭だった

 

リベリア「娘と仲良くして頂いてありがとうございます。この子の母親のリベリアと申します、こっちは夫のグラムです」

 

テッド「ああ、これはご丁寧にどうも。・・・というか、マジで夫婦なんですか?」

 

嘘でなく?冗談でもなく?

テッドの顔はそう言ってる風にしか見えず、彼本人もそう思っているに違いない

 

リベリア「ええ、紛れも無くマジの夫婦です。この国では獣人との子を産む方もいらっしゃいますし、何らおかしな事ではないでしょう?」

 

テッド「あー・・・ま、確かにそっすね」

 

ソフィー「ところでお姉ちゃん達は宿泊先とか如何するの?」

 

ミラ「あら、その事なら万事問題無いわよ。取り敢えず駅の外に出てから話すわね」

 

そんな感じの事が起こったのだ

そういう訳で回想終わり

 

 

第十四雨

「バテレイト家、トウマの地に立つ」

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