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ソード城の地下数十m

どんな結界破壊にも耐えうる扉の奥に

対策本部はある

 

ドーファ「さて、集まって貰ったのは他でもねえ。ケイオスの野郎の事だ」

 

グルリと周りを見渡す

真剣な面持ちの者も居たり

涼しげな顔をした者も居る

そこに扉を開けて入ってくる影があった

 

ニール「姫様、只今帰りましたぞ」

 

ミア「如何?守備の方は」

 

リオン「カナリノ時間閉ジ込められていた様ダガ、命ニ別状ハ無い」

 

テーゼ「ええ、今境会の者に治癒を行わせています。一晩経てば回復するでしょう」

 

リーガル「あの野郎、やってくれやがるぜ!一発殴らねえとオレの気が済まねえ!!」

 

ドーファ「オイオイ、お前が正面切って攻めるのはいいけどよ・・・死んだりしたら姫宿に向ける顔が無えぞ」

 

リーガル「ぐ・・・・・・だ、だけどよぉ・・・」

 

ソフィア「要は敵の裏をかけばいいんでしょ?」

 

グラム「だが、相手も一筋縄ではいかぬだろうな」

 

それまで静かに聞いていたドーファが何かに気付く

 

ドーファ「ジイさん、敵があのケイオスだって分かってんだろ?なのに何でそんなに戦う気満々なんだよ?」

 

テーゼ「如何いう事ですか?」

 

ドーファ「ケイオスっていうのはジイさんの奥さんなんだよ」

 

その言葉を聞いた途端、みんなは驚きの表情を作る

二人ミラとアリューダを除いて

 

グラム「いや、あやつは二十年程前に他界した。つまり今居るのはあやつの名を騙る偽者という事だ」

 

それもそれで驚く

偽者・・・成程、自ら空白の席の主とか言ってるのも頷ける

あれはあくまで通り名であり

他者が呼んでいる通称である

会合に居ても一切話さないので蔑称の意味もある

 

ニール「そういえば・・・セズは如何したんじゃ?」

 

リオン「裂兇ナラ破壊工作ニ出掛けた。少しデモ壁ヲ無くすと意気込んでいたぞ」

 

ドーファ「あの戦闘凶め・・・」

 

ソフィア「まあ、あのガキは放っといても無事に帰って来るでしょ。問題は・・・」

 

ドーファ「ああ、問題はコレだ」

 

バサッと紙を広げる

それは廻廊本部の地図

周りをガーディアンに囲まれ

思う様には進攻出来ないだろう

因みにガーディアンというのは

城塞などの巨大施設を敵から守る為の無人の騎兵である

みんなが諦めの色を示し始めたその時

 

ミラ「一つ妙案があるのだけれどいいかしら?」

 

救いの手が差し伸べられた

 

 

第二十三骨

「大作戦←こう書くと幼稚に見える不思議」

 

EDテーマ

イメージ:Advance On(v2)(戦国ランス)

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