偽ケイオス「ちぃっ!雑魚がゾロゾロと・・・!!」
リーガル「雑魚か如何かは戦ってから決めやがれえっ!!」
リーガルが拳を振り上げる
その拳は紅蓮色の炎を纏い
敵を燃やし尽くさんとゴウゴウと燃え狂う
偽ケイオス「(バカが・・・)―――止まれ」
リーガル「止まれと言われて止まる奴が何処にい・・・」
偽ケイオス「如何かな?自分の意思以外で止まった気分は」
リーガル「が・・・あぁ?な、んだよ、これはぁ!?」
拳を振り上げた体勢のままで止まる
勢いに乗っていたのに崩される
一番リーガルが嫌がる状況である
偽ケイオス「私の能力ですよ。他人を思いのままに操れる、そんな神様の様な能力」
ドーファ「雪血華・・・奴の言う事は本当なのか?」
ソフィア「うん、嘘は言ってない。確かにこの世界には他人を操れる能力は存在する。でも言霊一つで操れるなんて聞いた事無い」
ソフィアは能力を有していない
だが特殊な副業をしている為
この様な考察が出来るのだ
そのソフィアの副業であるが
世界の書庫を渡り歩き
理の探求をする「トゥルース・ウォーカー」というものである
故に、その頭には全世界の知識が内蔵されている
ジャンルは問わない
それこそ全てだ
なのにそれを以ってしても分からないと言うのだ
ドーファ「マジで神様か何かだって事かよ」
ミラ「この世界で云う虹彩異色症が如何いう物か知っているかしら?」
ミラが突然そんな事を言う
トウマの国だけじゃない
全世界で言う所の虹彩異色症(オッドアイ)は
魔力を帯びた瞳だ
それも忌避すべき魔力を帯びた代物
その多くは先天性に由来する
ミラ「あの神様もどきが使っている力は、両眼から魔力を供給してるのよ。だから大元を失くせば使う事は出来なくなる・・・まあ、推論だけど」
ドーファ「姫さん、アンタ一体何者だよ・・・」
ミラ「あら、貴方達が何時も言っているじゃない。天獄の姫って」
本当にミラは何者なのか?
その疑問の答えもまた知りたいが
今は現状を如何にかするのが先である
大元を失くす・・・
それは
それは両の眼を潰すという事なのではないか?
第二十七骨
「深まる謎」
完
EDテーマ
イメージ:魂の慟哭(LOST CHILD・OP)