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ニール「ほぉ・・・お主が来るという事は」

 

アーケ「あ、ミラちゃんのトコのメイドさん」

 

リベリア「リシア、手伝ってくれますね?」

 

リシア「貴女の命令に背いた事がありましたか?ケイオス」

 

アーケ「ケイオス・・・って事は、グラムおじいちゃんの奥さん!?」

 

今此処に再び立つ

その身は可憐にして

最高最強の廻廊の導き手なり

そうだ、今この時を以って

リベリア=バテレイトは戻るのだ

かつての自分に・・・

ケイオスという仮面を被っていた少女に

だが、それは酷な事ではない

これは決意だ

これは誓いだ

これは正しく回帰だ

過去と向き合い

今を恐れず立ち向かう一人の女性の物語の再録だ

ここから再び始まるのだ

ここで全てを終わらせるのだ

 

グラム「・・・!!」

 

後ろを振り返る

外壁は唸りを上げて迫って来る

蠢く石の塊

ざわめく固体

それを難なくかわし、抜いた剣で真一文字に薙ぐ

真っ二つだ。文字通り

 

イル「これで終わりですね」

 

グラム「ああ、その様だな・・・」

 

イル「如何しました?」

 

グラム「作戦本部、其処にアリューダは居るか?」

 

ドーファ「ジイさんの思っている通り、もうそっちに着いたぜ。そろそろ合流出来るんじゃないか?」

 

グラム「そうか、諒解した」

 

イル「メイドさんがこんな所に?」

 

グラム「あやつももう少し生きたかったのだろう」

 

イル「?」

 

イルは知らないのだ

アリューダが誰なのか

何の為に死の底から還って来たのか

そして同じくグラムも違えている

彼女は生き足りなかったんじゃない

それも又すぐに分かる事だ

 

 

第三十骨

「廻廊の導き手」

 

EDテーマ

イメージ:ブラック★ロックシューター(初音ミク)

 

当時はまだアニメ化のアの字も無かった頃

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