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リベリアはお仕置きを見ながら複雑な表情をしていた

そういえば昔からあんな性格だったなぁ、と

猫を被っているといえば聞こえはまだ良いのだが

あれはそういうレベルではない

 

リベリア「リシア、もうその辺でいいんじゃない?」

 

救いの手を差し伸べる

 

リシア「いいえ、ケイオス。悪い子にはお仕置きというのが通例ですよ」

 

ものの見事に玉砕

ごめんホーネット、助け出せない

敵=悪い子っていうのは理解出来るけど

もう少し内容を如何にかしなさい

子供に悪影響が・・・

 

グラム「リベリア」

 

リベリア「あ・・・・・・グラム」

 

二人の間に変な空気が流れる

今まで騙していた身

流石に和やかなムード、という訳にもいかない

 

リベリア「あの、グラム・・・その・・・」

 

グラム「帰るぞ」

 

リベリア「え、帰るって何処に?」

 

グラムは振り返り、当然の様に言った

 

グラム「ミラ様の居られる城にだ。これからは共に暮らすのだからな」

 

少しだけ頬に赤みが差した

照れというものなのだろうか

やはり髑髏の騎士も立派なヒトだったという事か

 

リベリア「・・・ええ、もちろんよ♪」

 

寄り添う二人の影

手をとり共に歩いて行こう

人生この先はまだ分からず

だけども明るい未来が待っていると信じて・・・

 

 

第三十二骨

「夫婦」

 

EDテーマ

イメージ:同じ空の下で(家族計画/KOTOKO)

 

グラムは怒りもせず、問おうともしない

成るべくして成った事を責めたりはしない

何ていい男なんだろうか。むしろ漢と言った方がいい

リベリアもいい女、甲斐甲斐しく尽くすいい女

凸凹な部分もあるだろうけど

そんな部分があってこその夫婦というもの

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