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会合があった

ローレウル十三廻廊が集まる

そんな厳粛な会合に

何故か彼女は居た

 

アリューダ「主様は現在お取り込み中なので、代役を頼まれました」

 

カサエル「やれやれ、またかね。天獄の姫は少し自由過ぎると思わんかね?」

 

オド「君も似た様なものだと思うけどね、カサエルくん」

 

カサエル「ははは、ご冗談を。それより今回は如何いった風の吹き回しだね、ネーゲルバレル卿」

 

オド「テーゼが出席すると聞いて足を運んだんだけどね。彼女は未だ来ていないらしい」

 

リーガル「ご執心だねえ」

 

ドーファ「まっ、それが長所みてえなもんだろ」

 

カサエル「おや、灼熱の牙じゃないか。いつもはもう少し遅めに来るのに今日は如何したんだね?」

 

リーガル「如何もしねえよ。そこでコイツと会ったから一緒に来ただけだ」

 

オド「・・・ソードの姫もかい」

 

ドーファ「あ?・・・・・・ああ、そういう事か」

 

アリューダの方を見て納得

原因は違えども結論は同じ

二人とも会合には来ないのだ

 

カサエル「残りの半数が来ないのもいつもの事ですな。いつになったら全員集まるのか・・・」

 

ドーファ「ああ、そういやシルフィドレスは遅れるってよ」

 

オド「そうか、では待つ事にしよう」

 

カサエル「会合は始めても宜しいかね?」

 

全員異議無し

軽く咳払いをし会合は始まる

 

カサエル「では今回の案件だが・・・」

 

「お話の途中すいません。よろしいですか?」

 

リーガル「見ねえ顔だな。何処の給仕だ?」

 

リシア「リシア=ブリュンクロスと申します」

 

カサエル「何と・・・邪心聖母かね」

 

一同「なっ!?」

 

リシア「前回は即位していなかったもので、出席出来ませんでした」

 

ドーファ「(おいおい、マジかよ。邪心聖母っつったらローレウル現最強だろ?)」

 

邪心聖母の二つ名を持つ者は

極天の席に座る者を除き

ローレウル十三廻廊の中で最強を誇る

 

リシア「貴女も当主様なのですか?」

 

アリューダ「え?!あ、い、いえ、私はただの代役です」

 

カサエル「では改めて今回の案件だが・・・」

 

まだ夜は長い

これが分岐であり

これが始まりであり

これが再会でもある

真実はそこにただ最初からあった

言わなかっただけ

 

 

第七骨

「座るべき席」

 

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イメージ:oblivious(空の境界)

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