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―――純愛ルート。

 

今日はバレンタイン。一年に一度の幸せなひと時

義理チョコと本命チョコがあるけど、私が渡すのは本命チョコ

あの人は喜んでくれるかな?

渡した時を想像して顔が熱くなる

今からこんな調子じゃ渡すなんて無理かも

そんな言葉が脳裏をよぎってしまう

 

斎「ううん、そんな弱気になっちゃダメ。ポジティブに考えないと!」

 

自分で自分を励ます

こういうのは気持ちの問題なのだから

さて、それじゃあどんなチョコを作ろうかな

う~ん・・・やっぱり基本はトリュフかなぁ?

うん、トリュフにしよう。その方がいい

 

斎「・・・うぅ、凄く眠い」

 

ちょっと失敗もしたので時間が掛かってしまった

気付けば時刻は5時。凄く寝足りない

あくびが出そうになるのを我慢して、学校に向かう

途中で先輩と月子ちゃんと合流

月子ちゃんも何だか眠そうだった。バレンタインだから仕方無いよね

いつ渡そうかなぁ・・・お昼に北校舎裏に行って渡すのが良いかな?

何か今からドキドキしてきた

渡す時の方が絶対今よりドキドキする筈なのに

 

 

第十二.五話

「立川斎の場合」

第十三話に続く?

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