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―――元ネタは某パロディ漫画。
遼亮「・・・・・・しい」
朝、自分の席に着いてグデーっとする
辰巳が話しかけてきたが、内容が頭に入ってこない
すると奈美菜が皆に挨拶しながら教室に入ってきた
その姿を見止めて席を立つ
まるで体が自分の物じゃないみたいだ
フラフラと奈美菜に向かう俺の体
奈美菜「城戸くん、何かフラフラしてない?もしかして風邪?」
風邪、風邪か
ああ、そうだな。もしかしたらこれは風邪の一種なのかもしれない
でも如何だろうな。病気かもしれないな
病気だったら奈美菜に近付いちゃいけないよなぁ
ああ、でも駄目だ・・・
遼亮「人肌が・・・恋しい」
ガバッとではなく、ギュッと奈美菜に抱きつく
一瞬遅れて奈美菜の顔が真っ赤に染まる
湯気を放出するかの如く真っ赤になってる
見るからに慌てふためく奈美菜
奈美菜「な、え、ちょっと、き、城戸くん?!え、ええっ!何これ、ドッキリ!?(////」
慌て過ぎでよく分からん事を口走ってる
取り敢えずドッキリではない
ただ・・・人肌が恋しいだけ
そういう訳だから
遼亮「しばらく、このままで居させてくれ」
奈美菜「あ・・・あぅ、あ・・・(////」
そんな俺達の姿を見ながらクラスの一部が話す
寅川「あれ、もうそんな時期か?」
天海「去年はいつ頃来たっけか・・・」
辰巳「今ぐらいじゃなかったっけかな?」
佐ノ口「いんや、記憶が確かなら一ヶ月早いと思うぞ」
須藤「今年の生贄は山辺かぁ。去年は蟹崎だっけ?」
蟹崎「ええ、そうよ。・・・にしても、妙に釈然としないのは何でかしらね?」
第十五話
「奥底にある本音だけは誤魔化せない」
完
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