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―――もしくは表。

 

暗い部屋

日の光も通さない程に暗い部屋

 

「博士、揺らぎを捕捉しました。現在ルート3Aへの移行準備を確認」

 

「ほぉ・・・確率の極めて低いルートCは無いと思ったが、まさかルートBの確率も消失させるとはな」

 

ソコに居るのは生物とそうでないモノ

一つは人間。もう一つは機械音声

 

「第二次段階に入ってから音沙汰が無かった感情機関が動き出したという事か」

 

「如何なさいますか、博士?」

 

博士と呼ばれた人間は静かに言う

 

「意外と次の揺らぎまで早いかもしれんからな。このまま記録を続行しろ、六耀」

 

六耀と呼ばれた機械音声は淡々と告げる

 

六耀「了解しました、博士」

 

「さて、吉と出るか・・・凶と出るか・・・」

 

閉じきっていたカーテンを開ける

窓の外からは光が差し込み、部屋の中を照らす

何処の家にもある台所

違ったのは天井に届く程のその物体カプセルだ。それもかなり大型の

それが一台、部屋の中央に置かれている

その中には何も無い

否、今はまだ居ない

 

「ふふふ、これでまだ続けられるという訳だな。心から感謝するよ」

 

未だ夜は明けない

 

 

第二十四話

「裏舞台」

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