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―――そんなこんなで今がある。

 

遼亮「眠い・・・」

 

朝の登校風景

何時もと変わらない景色を眺めて学校へと歩く

そんな中で昨日と変わってる事といえば

 

斎「先輩、おはようございます!」

 

こいつの存在くらいか

笑顔を朝から振りまくこいつは俺の彼女

昨日告白されて、俺がOKを出した

結果を言いに帰ったらたっつーが大いに驚いていたのが記憶に新しい

曰く「そんなの遼亮じゃない!」だの、「分かったぞ、遼亮の皮をかぶった偽者だな?!」だの言ってくれやがった

言ってくれやがったのでヘッドロックしておいた

 

辰巳「あの痛さは確かに遼亮だった」

 

遼亮「朝から誤解される様な事言ってんじゃねえ」

 

まさか昨日の今日で同じ相手にヘッドロックを掛けるとは思わなかった

 

辰巳「そう思うんだったらもっと優しく・・・ギブ!ギブ!」

 

ペチペチと叩かれる

む、やり過ぎたか

 

辰巳「ひどいぜ、親友」

 

遼亮「自業自得だ、悪友」

 

斎「辰巳先輩、おはようございます!」

 

辰巳「斎ちゃんは女神みたいだなぁ・・・それに比べて遼亮は・・・ギブ!ギブ!」

 

遼亮「まさか一日に二回もヘッドロックするとは思わなかったなー(棒読み)」

 

そこにもう一人の女神がやってきた

 

奈美菜「辰巳君、大丈夫?」

 

辰巳「お゛お、女神よ、我を救いたまえ」

 

奈美菜「ごめんねー、今から部室に行かなきゃいけないんだー」

 

辰巳「ガッデム!?」

 

奈美菜が足早に新聞部室の方に走って行く

 

遼亮「元気なやつだ」

 

斎「あいさつするの忘れちゃいました」

 

そう言って小さくため息を一つ吐いた

俺は取り敢えずたっつーを放した

ごろんと廊下に転がる男子生徒が一人

無論たっつーである

 

 

第三話

「日常風景」

 

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