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―――誰も二人の仲を裂く事は出来ない。

 

遼亮「・・・・・・斎」

 

耳たぶをそっと舐める

それだけで斎はトロンとした表情になる

テストのご褒美をやると言って、斎を俺の部屋へと招き入れた

最初は頭を撫でるとか、抱きしめて一緒に寝るとか考えていた訳だが・・・

斎の顔を見ている内にそういう考えは吹き飛んでいた

抱きしめるだけじゃ物足りない。そんな事を考えてしまう自分が居た

 

遼亮「斎、如何して欲しい?」

 

斎「如何って・・・」

 

遼亮「斎の望む事を俺はしてやるぞ。やって欲しい事を言ってみな」

 

斎はその言葉にしばし考え込み、やがて思い出したかの様に思いっ切り赤面した

そして顔を赤くしたまま遼亮に言った

 

斎「そ、そんな恥ずかしい事言えませんよ!(////」

 

遼亮「俺は斎の口から聴きたいんだけどな・・・。そうか、駄目か・・・」

 

遼亮は残念そうに肩を落として言った

もちろんソレは嘘八百であり、斎を自分のペースに引き込む為の罠である

遼亮の予想外な行動に斎は慌てて言い直す

 

斎「あ、い、いえ!駄目じゃないです!ただ・・・」

 

遼亮「ただ・・・?」

 

斎「ただ・・・突然そんな事を言われたから、凄いドキドキして何も考えられなくなりそうで・・・あの(////」

 

遼亮「・・・・・・斎、すまん。俺、もう我慢出来そうにない」

 

斎「え、せんぱ・・・」

 

ガバッと遼亮は斎に馬乗りになり、制服に手を掛けた

ただしちゃんと優しく剥いた

そこは彼氏としてちゃんとやっていると高評価

そうして気付けば斎は一糸纏わぬ姿になっていた

所謂、産まれたままの姿というやつである

 

 

第三十二話

「蜜ごと(真)・前編」

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