―――検閲ギリギリです。
はむっ
何かを噛む音がする
ここは北校舎裏。遼亮が斎に告白をされた場所
斎「美味しいですか?先輩」
遼亮「ああ・・・・・・うぐっ」
斎はすかさず水筒からお茶を注ぎ、遼亮に渡す
如何やら喉に詰まったらしい
急いでお茶を飲み込む
詰まった物は取り除けたが、逆にお茶が詰まりそうになった
そういう事がたまにあるから困る
一息ついてから話す
遼亮「は~、死ぬかと思った。まあ、でも、斎の弁当はいつ食っても美味いな」
斎「褒めたって何も出ませんよ?」
照れながら言う
遼亮はんー、と数秒考えて言った
多分冗談のつもりだった
遼亮「じゃあ、俺が褒美をやろう」
斎「・・・え?」
ガバッと斎の上に被さる
突然の遼亮の行動に何も出来ない斎
成す術無く倒れこんでしまう
近付く顔と顔。鼻の先が触れるのではないかという距離
互いの吐息が互いに聞こえる距離
斎「え、え~っと・・・せ、先輩?」
その後の展開が分かっているのか、分かっていないのか質問してくる
その問いに答えず、遼亮は斎の足に舌を這わせる
ピクンッと震える斎
斎「せ、先輩・・・そんなところを舐めちゃダメですよぉ(////」
遼亮「如何して?舐めたとしても実害は無いだろう?」
斎「そ・・・それはそうなんですけど(////」
斎の顔が真っ赤になった
ゆでダコ状態はこれで二回目だ
好きな子がこんなに真っ赤になっているのは嬉しい
しかも自分の前でだけというのは本当に嬉しい
こんな事を思うのは俺だけだろうか?
ソレを綺麗に舐めて、俺は佇まいを正す
斎の顔はまだ真っ赤だ
斎「うぅ、先輩のエッチ(////」
遼亮「まあ、待て。怪我の治療をしただけでエッチ呼ばわりは如何かと思うぞ」
そう。別段俺はこれといって変な事はしていない
斎の太腿にまだ新しい切り傷を見つけたから、血を舐めて治療をしただけである
まあ、端から見れば股に顔を埋めている様に見えただろうが、断じておかしな事はしていない
勘違いした奴はそれ相応の資質を秘めているだけだ
エロガッパとかその辺の
第七話
「蜜ごと(偽)」
完