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部屋とは閉鎖空間であり

何者も拒絶しない概念であり

偏にソレは矛盾であり

それでも僕は部屋を巡る事をやめなかった

 

【幻想識零本】

 

第一の部屋

最初のレベルとしては上等なものである
向こうの草原にウサギが居る
近付いてみた
するとウサギだと思っていたのは人だった
彼女は自分を「羽流」と言った
よく見てみてもウサギにしか見えない
じーっと見ていると怒られた
む、確かに女性を見つめるのはマナー違反だろう
彼女と別れて次の部屋に進む僕
それを見送りながら一言
『また来て下さいね』
多分それ無理
だって進んだら戻る事は出来ないんだから

 

設定
ウサギ・羽流(ハネル)
ウサギだと思ったら人だった。何を言ってるか(ry

 

 

 


部屋とは閉鎖空間であり

何者も拒絶しない概念であり

偏にソレは矛盾であり

それでも僕は部屋を巡る事をやめなかった

 

【幻想識零本】

 

第二の部屋

入ってからずっと林を進んでいる
ふと前を見ると・・・クマが居た
僕は即座に死んだフリ
本当はコレ意味無いんだけどね
と、ここでツッコまれた
『いや、別に取って食おうって訳じゃないから』
クマなのに?
よく見ると確かにクマらしいが姿は少女だった
額に三日月のマーク
なるほど、ツキノワグマか
納得して次の部屋へ進む僕
優しい人でよかった
『また来てほしいなんて思ってないんだからね!』
残念、ツンデレだった


設定
クマ・月乃(ツキノ)
額に月のマークがある少女。ルナとかアルテミスとかその辺の親戚だと思う。

 

 

 


部屋とは閉鎖空間であり

何者も拒絶しない概念であり

偏にソレは矛盾であり

それでも僕は部屋を巡る事をやめなかった

 

【幻想識零本】

 

第三の部屋
入ると歓迎された
話す相手は何でも知ってるなと思った
ただ首が痛い
相手は座っているだけなのに
僕より背が高いなんて
巨人って部屋に入る許容量だったんだな
『機会があればまた来るがいい』
すいません、それ前の部屋でも言われました
そろそろ違う事を言って下さい
お腹が減ったので次の部屋に行く事にする僕
ドアの前に立つと振舞われる食事
あまりにも遅すぎます、それでは


設定
巨人・オーダイ
部屋の許容量を少し過ぎている。だから座って話す、これ常識。

 

 

 


部屋とは閉鎖空間であり

何者も拒絶しない概念であり

偏にソレは矛盾であり

それでも僕は部屋を巡る事をやめなかった

 

【幻想識零本】

 

第四の部屋
踏み入れた時から狙われています
一目惚れなんて信じていません
早々にお引き取り下さい
矢が飛んできた
そんなに不服ですか、そうですか
少し話してみる
逆ギレされた
僕が何をしましたか
そそくさと部屋を後にする僕
『・・・さよなら』
小さい声で囁かれた
ちょっと待て僕、あの人は男だぞ


設定
狩人・飯田(ハンダ)
部屋に入った当初から主人公に眼を向けている。一目惚れかもしれない。

 

 

 


部屋とは閉鎖空間であり

何者も拒絶しない概念であり

偏にソレは矛盾であり

それでも僕は部屋を巡る事をやめなかった

 

【幻想識零本】

 

第五の部屋

突然隣の壁が砕けた
ビックリして声が出ない
何かドリルの様な物が見える
二段仕込みとは中々です
第一印象はよく喋る人
次に思ったのは名前が似合ってない
追いかけられた
ドリルをギュンギュン回しながら
僕を追い詰める
そして最後に一言
『今度からは俺の事はグルリと呼べ!』
え、何、グル○ル?
怒られる前に部屋を出る僕
ドアの隣の壁が砕けた


設定
ドリル野郎・くるり
自身の名前を嫌っている熱血男。どうせならグルリが良いらしい、あんまり変わらない。

 

 

 


部屋とは閉鎖空間であり

何者も拒絶しない概念であり

偏にソレは矛盾であり

それでも僕は部屋を巡る事をやめなかった

 

【幻想識零本】

 

第六の部屋
何処だろうか、此処は?
何か汗臭い気がする
後ろ姿を見ながら考える
如何見ても工事現場のおじさんです
ツルハシを背負ってるけど
『おれぁ日本から来たから東って呼ばれてるんだ』
誰も聞いてないですよ
言うだけ言って作業に戻るおじさん
何だろう・・・
何かのゲームで見た様な
取りあえず部屋から去る僕
『おれぁ大阪でなぁ』
もう誰も聞いてないですって


設定
ヘルメットかぶったおっさん・東(アズマ)
何処から如何見ても工事現場の人。ツルハシを背負っている、如何見ても危険な人。
元ネタは「一番東で太陽が沈む」、あくまで元ネタです。

 

 

 


部屋とは閉鎖空間であり

何者も拒絶しない概念であり

偏にソレは矛盾であり

それでも僕は部屋を巡る事をやめなかった

 

【幻想識零本】

 

第七の部屋
ミステリアスな部屋に着いた
幾何学模様とか描いてある
段々目が痛くなってきた
部屋の真ん中に何かが浮いている
『Good morning!今日は良い天気だね』
留学生か何かかな?
でも頭は何処にあるんだろう?
気にせず部屋を出ようとする僕
出た瞬間に部屋が爆発
前のめりになりながらも歩く
本当に今日は良い天気だ
現実逃避に走ってみる


設定
浮遊物体・RT?3
何故か流暢な日本語を喋る不思議生物。眼が発光しているけど、ポケ○ンフラッシュではない。

 

 

 


部屋とは閉鎖空間であり

何者も拒絶しない概念であり

偏にソレは矛盾であり

それでも僕は部屋を巡る事をやめなかった

 

【幻想識零本】

 

第八の部屋

壁を走る無数の文字
0と1が多いけど気にしない
カタカタ聞こえるけど誰も居ない
不思議に思うけど口には出さない
『拡張子って、よく分からないのあるっスよね~』
僕に聞かれても困ります
自分の事ぐらい分かってほしい
部屋を出てみる僕
部屋の中が暗くなった
シャットダウンしたのかな?
『再起動中?、もう一回聞くっスよ~』
いや、もういいですから


設定
パソコン・Tera Magnus(テラ マグナス)
拡張子が如何のこうの言ってる。もしくは文字を打ってる。

 

 

 


部屋とは閉鎖空間であり

何者も拒絶しない概念であり

偏にソレは矛盾であり

それでも僕は部屋を巡る事をやめなかった

 

【幻想識零本】

 

第九の部屋
ドアを開けると仮面が「居た」
しばし一時停止
ドアを閉めるかな
止められた
『まあ待てよ七紙。少しは俺の話を聞けって』
何で僕の名前を知っているんですか
それよりも貴方に見覚えはありませんが
取りあえず殴っておいた
仮面を押さえながらのた打ち回る男
そうか、仮面って硬いのか
一つ覚えたので次の部屋に向かう僕
後ろからうめき声が聞こえる
仮面外せば良いのに・・・


設定
仮面の何か・無名(ムミョウ)
主人公を知っている素振りをする。こういう輩は無視しましょう、世の中の為です。

 

 

 


部屋とは閉鎖空間であり

何者も拒絶しない概念であり

偏にソレは矛盾であり

それでも僕は部屋を巡る事をやめなかった

 

【幻想識零本】

 

部屋と部屋を繋ぐ部屋
入った先から龍でした
何もしてこないし話してみる
何でこんな所に居るのか聞いてみた
『私は次の部屋の案内をする者だ』
ありがとうございます
ところで狭くないのかな?
まあいいか
それじゃあ僕は次のレベルに行きますね
『すまない、次のレベルはまだ改装中だ』
何という事だ
僕は取りあえず龍の横で寝る事にした
最後の部屋まで後どれくらいだろうか
そんな事を考えながら眠りについた


設定
龍・シン
部屋と部屋を繋ぐ部屋に横たわる謎の龍。とりあえず次の部屋の説明をしてくれる、案外いい人(?)。

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