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最後という事実

最初という発端

次という詭弁

終わりが無いという事実

 

【幻想識零本】

 

土にまみれて
汗を流して
働き続けて
何でこんな事してるんだろうと気が付いて
一面キャベツ畑
・・・キャベツ、なんだろうか?
異様に丸いキャベツを見つめて
ハッと気付いて慌てて部屋を出る僕
何か魔力でも働いてるのかなぁ・・・?


設定
奇妙な野菜群・マルキャベ
とにかく丸い。詳しくは「明け瑠璃」で。

 

 

 


最後という事実

最初という発端

次という詭弁

終わりが無いという事実

 

【幻想識零本】

 

何処からか聞こえてくるその音は
何処か軽快で
何処か物悲しくて
何故か聞き覚えがあった
何て事はない
何の変哲も無い楽器を持った男が其処に居ただけ
何の会話も無い
何のやり取りもせずに僕は行く
何も感想を残さずに


設定
奏楽士・チェルン
デカイなソレ。
ところで「ハーメルン」によく似た絵がブンブンコミックスにあったんだが・・・。

 

 

 


最後という事実

最初という発端

次という詭弁

終わりが無いという事実

 

【幻想識零本】

 

右へ左へと動く尻尾
何だか無性に触りたくなった
でもそんな事は出来ない
だってその尻尾は女の子から生えているのだから
天使の様な羽を羽ばたかせ
ついでに頭の羽を動かして
少女は僕の元に降りて来る
『また、来たんですね』
何の事だか分からない
でも、その顔はとても哀れむ様な瞳だった


設定
天使・ニャミ
頭にも翼が生えている天使の女の子。これでギターを持ってたら・・・ねえ?
ヒント:TYPE-MOON

 

 

 


最後という事実

最初という発端

次という詭弁

終わりが無いという事実

 

【幻想識零本】

 

四番目の部屋に入った僕を迎えたのは
『あれ~
、お客さんか~?・・・ヒック』
とっくに出来上がった女の人でした、まる
寄って来る。お酒臭い・・・
無意識に距離を置く僕
お酒は駄目なんです
『アハハ、大丈夫、大丈夫。取って食ったりしないからさ~♪』
ケラケラと笑いながらそんな事を言う
というかいきなり素面ですか
『地獄にも仏ってね~♪』
多分、使い方間違ってると思います


設定
鬼・ミヤコ
獄卒とかとは関係無いらしい。密かに考えているゲームから引用。
もしも幻想シリーズがゲーム化したら、外伝に入れようと思います。

 

 

 


最後という事実

最初という発端

次という詭弁

終わりが無いという事実

 

【幻想識零本】

 

五番目の部屋。何か雰囲気が違う
一人の男性が何かを探す様に
キョロキョロと辺りを見回している
「如何したんですか?」
『いや、連れが見付からなくてね。こんな子なんだけど』
写真を見せてくれる。僕よりも少し下の女の子
手伝おうかと思ったが
丁重に断られたので素直に部屋を出る僕
ドアを開けた瞬間、写真の少女が目の前に居た
『アリス、部屋の外に居たのか!』
めでたし、めでたしでいいんだろうか?
うん、きっとそれで良いんだろうな


設定
隻眼執事・タケル.A.オーリアス
主を探して放浪中。部屋の中に居ると外の物音が聞こえません。

 

 

 


最後という事実

最初という発端

次という詭弁

終わりが無いという事実

 

【幻想識零本】

 

ドアを開けると本棚が沢山あった
というより本棚に囲まれていた
『入ってくるのは構わないが、静かにして下さいね』
突然言われ、とにかくうなづく
メガネをかけた優しそうな青年だった
彼はまた前を向き、本と格闘する
ああいう人物が時代を切り開いていくんだろうな
そう思ったが、あえて口には出さなかった


設定
風刃大公・キヨマサ
冷静沈着な策士。キレると手が付けられないらしい。

 

 

 


最後という事実

最初という発端

次という詭弁

終わりが無いという事実

 

【幻想識零本】

 

ドアを開けると骨があった
というより部屋全体が骨で埋め尽くされていた
『おお、客か!まあ、ゆっくりしていけっ!!』
ガッハッハッとか言いそうな口調で喋る男
さっきの青年とは全く逆だなとか思った
『これから前の部屋に居るキヨマサと力比べをするんだが、アンタも見るかい?』
あ、いや、いいです
そう言って次の部屋に向かう僕
人間、見かけで判断しちゃいけないんだなぁ
しみじみそう思った


設定
雷刃大将・ムネタダ
どっしりと構えた豪快な男。キヨマサとはたまに力比べをしている。

 

 

 


最後という事実

最初という発端

次という詭弁

終わりが無いという事実

 

【幻想識零本】

 

部屋の中は砂漠だった
その中に一人の男が居た
煌びやかな装飾の剣を携えて
それは神殺しの刃
それは神剣と呼ばれる物
まあ、今の僕には何ら関係が無かった
だから気付いたのだろうか
男はずっとこの砂漠から抜け出せないでいるのだと
此処でいう部屋とはそういうものだ
理由、確固たる信念
そういうものが無いと抜け出せない
だから僕は次へと行ける
理由が・・・あるから


設定
神剣を持つ男・サーバイン
行方不明の五刃の一本・神剣アレムセルトを持つ男。
トゲマユの男から預かったらしいが、もしかすると「俺様」かもしれない。

 

 

 


最後という事実

最初という発端

次という詭弁

終わりが無いという事実

 

【幻想識零本】

 

このドアの向こう側には
何時もと変わらず仮面が居るのだろう
だから意を決して中に入る
今回は違うと思えたから
『よお、兄弟。此処まで来たんだな』
仮面は笑ってそんな事を言う
表情は見えないが笑っている事は分かる
仮面は真剣な声で僕に問う
『七紙、自分によく似たナニカを見た事があるか?ソレが自分とは全く逆の生を送って、全く違った姿をしている』
例えばそれはドッペルゲンガーと呼ばれるもの
ただ違った事は
―――それは中身以外が違う事
入れ物が違うだけで見方が変わる
黄色い瓶に入れれば黄色く見え
青い瓶に入れれば青く見える
ただそれだけの事
『七紙、俺に出来ない事をお前がやれ。お前に出来ない事は俺がやってやる』
だから、最後の部屋をお前は見つけろ。と
仮面は静かに言った


設定
仮面の男・無名
コイツの本当の姿は七紙と同じ位置に存在する者です。
いわゆる悪心であると云えます。
そしてコイツの真名は七燼魔将です。
曰く、七度世界を滅ぼすだけの力を持っているとされています。

 

 

 


最後という事実

最初という発端

次という詭弁

終わりが無いという事実

 

【幻想識零本】

 

部屋と部屋を繋ぐ部屋
終わりであり
始まりでもある
メビウスリングとは
永劫とはそういう物だ
ある場所を基点に繰り返す事
終わりが来ない事
『汝はソレを知っても尚、部屋を巡ると言うか?』
龍が語りかけてくる
知識の総集体である様な者
此処に居始めた時から識っていたのだろう
だが、それでも・・・
「僕は最後の部屋を見付けるよ。あの物語が本当ならね」
何時か見た物語
メビウスリングを外れた先に在る場所
願いの叶う場所
『七紙、汝の巡りに終点が訪れる事を』
部屋のドアをくぐる僕
歩く先の光は果たして
始まりか終わりか
今の僕には分からない
―――君達には分かるかい?

幻想識零本


設定
王龍・ゲッコウ
最後の案内人(予定)。
七紙に予言をする(予定)。
全身を黒と赤の紋様が覆っている。

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