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ちなみにコレ本当に2012年の物か分からないです。

この頃の小説は全て同じメモ帳に保存しているので、正確な年月日が添付されていないのです。

だから、多分2012年だと思います。

 

 

藍「ふ~、やっと第一波が終わったよ・・・」

 

狛犬(口を閉じてる方)の台座にもたれながら一息吐く
ちょっと罰当たりな気もするが、彼女は信心深い方ではないのだ

 

弥生「お疲れ様。はい、これ」

 

弥生さんが手に持っていたプラスチックの器を渡す
それは甘い香りを漂わせるお汁粉だった
一口食べただけで先程の疲れが幾らか吹き飛んだ気がした

 

藍「あったまる~。あ、そういえば弥生さんはあの事聞いた?」

 

弥生「あの事?」

 

藍は思い出した様に弥生に訊ねた
それは大晦日から正月に切り替わる直前の事
この世界・・・というよりも蒼黒神社に住んでいる者以外・・・の住人には存在が認識出来ない人物が言っていた

 

弥生「ああ、名前が変わるという話の事ね」

 

藍「そうそう。どっかのアニメみたいな名前になったらしいけど、中身までは変わらないんだって」

 

弥生「そうなの?」

 

藍「うん、ただ単に名前が変わっただけで、此処は今まで通り『蒼黒神社』なんだって」

 

お汁粉内のお餅を咀嚼しながら話を続ける
熱っ、舌火傷したかも・・・

 

蒼麻「ま、本質までは変わらねえってこった」

 

藍「あ、蒼ちゃん、破魔矢の方はもう終わったの?」

 

蒼麻「ん、いや凍賀忍軍と天界と地獄から大量に発注が来てたからさ。さっきその分を送った所だ」

 

藍「お爺ちゃんのトコは大所帯だし、天界はそれこそ一つの国みたいな物だしね」

 

弥生「地獄に破魔矢というのも何だかおかしな話ですけどね」

 

弥生が苦笑する
確かに地獄で何を浄化するというのだろう
むしろ邪気の塊の様な所だろうに

 

蒼麻「んー・・・まあ、色々勘繰ってもさ、結局の所俺達は何も変わりゃしないのさ。作者がこのブログのタイトルを変えようが基礎は出来上がってるからな」

 

藍「うわ、わたしがせっかくオブラートに包んでたのに・・・」

 

藍が流石に「それは無いわー」と難色を示す
蒼麻はそれを受けて「新参には分からないからな」と返した
それを笑顔で眺めながら空になった器を重ねて二人に声を掛ける

 

弥生「さ、体も温まった所だし第二波が来るのに備えましょうか♪」

 

蒼麻「おう!」

 

藍「うん!・・・っと、そういえば蒼ちゃんはお御籤引いたの?」

 

蒼麻「ああ、まさかのミラクルでな。入れた筈の無い『人生満吉』を引いた」

 

藍「嘘!?アレって最早奇跡に近いって聞いたんだけど!?」

 

蒼麻「ああ、因みに過去に弐本の何処かで『次元最凶』が当たったらしい」

 

藍「・・・ソレって確か風が吹いただけでも死ぬとか言われてるヤツだよね。もう同情を通り越して悟り開くレベルだよ」

 

終わり

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