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鹿原「・・・で、続いたはいいけどよ。基本的に何すりゃいいんだよ?」

 

鹿原が完璧なまでの男言葉で言う

正直、女の子がそういう言葉遣いをするのはギャップとして認知されてはいるのだが、男の俺からすればもうちょっと女の子らしくして欲しいと思う

というか、しろ

 

鹿原「命令形かよ!」

 

即座にツッコミ

うん、やっぱりツッコミがあってこその一日の始まり方だ

正直、鹿原のツッコミが無い学園生活なんて考えられない

ありがとう神様。この世に鹿原を産んでくれて

 

鹿原「色々言いたい事はあるが敢えて全スルーするからな」

 

う、裏切られた・・・

鹿原がまさか女の子しか愛せない子だったなんて!?

休み時間になったら学園中に言いふらそう

 

鹿原「すんな!如何考えても嘘八百過ぎるだろうが!!」

 

三条「ええと、まずは会長のご紹介をすればいいのでは・・・」

 

俺達の他愛ない日常風景の中におずおずと三条が入り込んで来る

よろしく勇気。君の精一杯の行動に俺感動

 

鹿原「上手い事言ったみたいな顔してんじゃねえよ」

 

相原「えー、それではこちら我が学園の生徒会長の一条実綾さんです」

 

鹿原「全力で無視かよ!」

 

教室のドアを開けるとそこには、これはこれは美しい黒髪を後ろで束ねた女子生徒がいらっしゃった

椅子に座って窓の外を見ておられる姿は正に耽美の一言。腰に刀ぶら提げてなければ

俺達の姿に気付いて席を立つ。あ、こけた

 

相原「大丈夫か、一条?」

 

実綾「む、大丈夫だナナジョウ。何、これしきの事態で私が如何なる事でもあるまい」

 

静かに笑う

その立ち居振る舞いは良いんだが、正直鼻血出てるし

少し肩をすくめてポケットからティッシュを取り出して渡す

実綾は「すまぬな」と言ってティッシュを鼻にあてがった

と、そこまではいい

 

相原「上を向くな、向くなら下を向け」

 

実綾「む、それでは出易くなるではないか」

 

相原「上を向くと血が喉に入るんだよ」

 

実綾は「ふむ」と一呼吸置いてから下を向いた

「お前がそう言うのなら間違い無いのだろうな」とかなんとか呟きながら

正直、そういう事は本人に聞こえる音量で言って欲しい物だ

 

実綾「うむ、今回はこれで終わりだが続くぴょっ!!・・・~~~~~(////」

 

カンダタストリング

いや、噛んだ。舌を噛んだ

こればっかりはフォロー出来ない

以下次号 

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