そういえば「条令」について話しただろうか?
多分じゃないが、俺は丸っきり脳みその外側に放し飼いにしていただろうから、詳しく話してみる事にする
第一に学園に通う者はこの「条令」を絶対守らなければならない
何故かと言うと第一条がそういう内容だからだ。遵守事項である
第二に現在七つある「条令」であるが、将来的には増えるという事
これについては明確な証拠が三人ほど居るので何となく分かる事だろう
相原「ぶっちゃけ、名前だよな。凝ってるのかそうじゃないのか分からんが・・・」
鹿原「オマエはまだいいっつーの。オレなんかただの間違いだからな」
あからさまに溜め息を吐いて肩を落とす鹿原
何というか諦めという言葉をそのまま背中に背負っているみたいな感じだ
ご愁傷様です。骨は拾ってあげないので葬式代は自己負担でお願いします
一条「ん、まあ・・・すまぬと言っておこう」
「謝る気があるのなら腕組みはほどいた方が良いですよ」
三条「あ、後藤くん。おはよう」
相原「おお策士、今日はどんな策でカップル破壊を行うんだ?」
後藤と呼ばれた眼鏡を掛けた男子生徒が廊下の真ん中に立っていた
見るからに頭の良さそうな少年である
因みに策士というのは眼鏡を掛けているからという単純な理由もある
俺の言葉に眉間にシワを寄せながら言い返す
後藤「失敬な!異性交遊に関しては僕も些か認めている。しかし学園内でその様な事をされるのは秩序に反するから言って回っているだけだ」
眼鏡を右中指でクイッと上げながら言い放った
いわゆる彼は風紀委員みたいなものだった
制服を正しく着こなしている所からは想像出来ないが、これでも結構鍛えているらしく引き締まった筋肉が付いていたりする
一部では「策士なのに武闘派とか詐欺にも程がある」とか言われていたりする
後藤「いや、それは僕の所為では無いし如何しろと言うんだ・・・?」
知らん。人に聞くな、自分で考えろ
お前の頭はエロい事を考える為だけに付いている訳じゃないだろう?
後藤「自分で振っておいて放棄するのか君は。それにそんな事考えていない。前言撤回を要求する!」
不満を絵に描いた様な怒り方だ
嫌ね〜、こんな事で怒っちゃうなんて。思春期の男子か!
鹿原「オマエもオマエで逆ギレしてんじゃねえよ!」
後藤「はぁ、全く・・・一回に一人の紹介だと終わるまでにかなり時間が掛かると思うんだが」
後藤が手で顔を覆いながら長い溜め息を放つ
とはいってもこの流れの持って行き方でないと、何かモチベーションが長続きしない気がするので仕方が無いと思う
いや、これは書き手自身の問題なので正直今の俺達には関係が無い訳なんだが
後藤「まあいい、今回はこの辺で終わりにしておこうじゃないか。急いては事を仕損じるとも言うしね。続きは次回という事でいいかな?」
全会一致で終了
よし、この後の二次会は策士の奢りだ!
後藤「誰が奢ると言った!というか僕達はまだ未成年だ!!」
十分熟知してるからそんな大声張り上げなくていいと思うぞ?
それとも何か心の病なのか?お兄さん誰にも言わないから相談してみ?
多分明日の朝には学園中に知れ渡ってると思うけど
後藤「誰にも言わないんじゃなかったのか!?それでは矛盾・・・ええい、もう埒があかん!終わるっ!!」
終わった
以下次号