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俺の生き方に目標なんて無い
ただ殺して殺して殺しまくる、そんな生き方
その考えは変わらないし、変える気も一切無い
切り刻んで、突き刺して、圧し潰して、かち割って
焼き殺して、溺れさせて、打ち砕いて、消し炭にして
殺す事こそが俺の生き甲斐
それが俺の全てだった
だから・・・それがみんな無くなったら如何なるのかなんて
その頃の俺は知らなかった

 

「ちぃとばかしヤベエか?」

 

男の名はスレイド
その所業から『血風』、『紅鬼』等と呼ばれている
出自は不明、何処からともなく現れ死を振り撒いて行く
周囲から危険視されていたそんな男、だったが

スレイド「しっかし、此処は何処だよ全く・・・」

腰に手を当てて唸る
全方位一切の隙も無い闇
暗闇は慣れているが、如何せんここまでの闇は未経験だ
何故こんな所に居るかが分からない
本当に分からないのか、脳みそが理解したくないのか
原因という物がサッパリ分からない

 

スレイド「コイツは完璧に困ったぞ。せめて何か目印でもあれば・・・ん?」

 

視界の端に何かボヤーっとした物が見えた気がした
じーっと目を凝らして見てみると

 

スレイド「・・・・・・女?」

 

冷たい目をした女が立っていた


 

第一転
「闇との邂逅」

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