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刃鬼としての己
神機としての己
二人の自分に板ばさみにされ苦悩していた
凶暴性を剥き出す自分
全てを守る為に身を投げ出す自分
どちらも自分であり
憎むべき力ではない事は分かっている

 

「そうやって思い上がるから、死に急ぐ事になるのだ」

 

奴の言う事も一理ある
考えてもみてくれ
守らなければならない主と
大切な人が同じ人物の場合
優先させるのはどちらなんだ?
使命か、感情か

 

「俺は、如何したら・・・」

 

項垂れる
地に両手をつき深く悩む
彼女はそんな俺に駆け寄り優しく諭す
どちらでも貴方は変わらない
私はどんな貴方でも必ず受け入れてみせる
そんな彼女の言葉に
俺は顔を上げ・・・

 

「積年の恨み、今こそ晴らそうぞ!死ねぇいっ、アリスっ!!」

 

守るべき彼女(ひと)は
俺の見ている前で
その命を終わらせる為に
大きく口を開けた谷へと
身を落とした

 

待て
待ってくれ
まだ俺は君に何も言ってない
俺はまだ、君に答えを言ってない
このままじゃダメなのは分かっていた
今のままじゃ己も彼女も救えないって事を
―――だから、俺は

 

「緋姫ーーーーーーーーーーっ!!」

 

・・・だから、俺は俺の意思で彼女を守ろうと決めた
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
体が軽い
まるで鎖が千切れた様に
今なら解る
悩みが吹っ切れた俺に起きたのは
心臓を縛っていた鎖が外れ
もう一つの心臓が生まれ
ソレがもう一人の自分を動かす動力となる
刃鬼としての己と
神機としての己

 

「俺は一人じゃない・・・緋姫が居る、皆が居る、そしてもう一人の俺も居る」

 

俺は其崎王斗
亜璃栖緋姫を守る“ただ一人の従者(アナザーコード)”だ!!

 

 

■メモ■

主人公・亜璃栖緋姫(ありす ひめ)
本来姫はメとは読めませんが、しばしば俺はこういう名前にします

 

サブ主人公・其崎王斗(そざき おうと)
コイツは「姫の反対は王子っぽいけど、王の方が迫力ある」とかみたいな理由で創りました

 

刃鬼
ジンキと読みます、某ロボットマンガではありません
鬼の凶暴性が前面に出る姿で、瞬発力と攻撃力が大幅に上がります
王斗くんは鬼と機神のハーフなんですよ
深くは考えないで下さい。当時は知識が乏しかったので(多分)

 

神機
これは普通にシンキと読みます
別に体が機械化するとかではないです。テツローとかじゃないです
あらゆる攻撃を無効化すると言えば聞こえは良いですが、それ故に自分を省みない行動を取ります
特筆するとしたら防御と耐久の面ですかね
例えるとしたら歩く城壁

 

■デザインメモ■

・刃鬼
基本的に右目と右手が変化
瞳が赤で光なし
手に関してはFlagmentのカラス参照の事

 

・神機
左目と体全体が変化
瞳はグル目で武者番長第一巻(VS白凰)参照?の事
肩部接続用ボルト装備
機械溝を各部位に配置
覚生時は髪の色は銀です

 

・亜璃栖緋姫
髪は長い方が良いが、適度に結んでいる
細部に関して設定はしていない

この子も覚生したりするが特に設定は創っていない
服装に関しては良く動くのでラフに近い感じ
一つだけ付け加えるとすれば、ゴスロリに近くもなく遠くもなく

 

・其崎王斗(覚生前)
髪は短い方
前髪は眉が隠れる程度でモミアゲはなしに近い方。後ろは刈り上げ
ヒメと同様に動くので服装はラフに近い感じ
ただ篭手を両手に装備している
二人共(ヒメ、オウト)髪の色は黒です

 

・敵
描写はないが腕は長いイメージ
注:長すぎもよくない
髪はボサボサでオールバックタイプ

肩書きは「鬼神」。天神町にお住まいの「武神」の上位互換に位置する

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