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【魔刀黒備え】まとうくろぞなえ

近年発見もしくは鍛造された魔刀でも悪への傾きが強い物、または闇黒特性色が強い物はこちらに分類される。

【千蛇万蛇】せんじゃばんじゃ
普段はごく普通の刀だが、その実態は何匹もの蛇が集合して形作られている。
人によっては千とも万とも形容し、対複数戦・・・特に軍団同士がぶつかる戦場において多大なる戦果をもたらす。
当時これを振るった使い手は、特に知名度も能力も持ち合わせていない平凡な青年だったが、この刀のお陰で軍部内での評価は上がり地位は確立されていった。
一つ問題があったとするならば、彼は使い手としては優秀だったが、人間としては致命的なまでに欠けていた。
この武器は使い手の血でもって力を解放する。そう、彼は危機感を覚える能力というものが欠けていたのである。

【ザラルバルツの狂乱殺し】ざらるばるつのきょうらんごろし
どう見てもデッカイ包丁。巨鬼殺しの実績あり。
最初に登場したのは中世の頃で人外の刀鍛冶の手が入っている。
歴史書に詳細な説明は残っていないが、ザラルバルツとは地名であり王の名である。
賢王として国内外で知れ渡っていたが、ある時人をも蘇らせるという神を擁する宗教に入れ込んだ。
それからである、彼が狂ったのは。一説によれば教祖に違法な薬を投与され、正常な判断を出来なくされたとか。
この武器はその頃に王の命で作られ、そしてその王を殺す為に使われた悲劇の武器である。

 

【三交叉尖刀ミヤツルギ】さんこうさせんとう みやつるぎ
水夜劔。刀三振りを交差させた様な作りをしている。
腰に佩いている状態から取り外し交差状態に変形する。持ち手は鞘を連結する事で補われる。
特異な外見からしばしば珍刀奇刀の類として数えられる。あと「刀じゃなくて槍では?」との意見も。
属性は水とされているが、この様な形の刀が使われているとは誰も想像出来ないので殺人によく使われており、その所為で内包元素は水:2に対して闇:8になっている。

【冥道絡誘剣】めいどうらくゆうけん

蛇絡樹(じゃらくじゅ)と呼ばれる奇異な見た目の樹木の枝を用いた木刀。

内包元素は闇というよりダークマターに近いらしく、夜天の一族や宇宙由来の人外が使用すると威力が跳ね上がる。

千蛇万蛇にも似た形であるが、こちらは無数の蛇が絡み合った様な木目をしている。

木刀としての使い勝手は可も無く不可も無くまっこと普通の極み。

なのに何故か振るうと無数の蛇(幻の類)が相手に飛び掛かり、噛みつき毒を送り込み確実に冥土に誘う。

柄の部分にたまにささくれが立って非常に痛い。地味にやめてくれ。

【綾ヶ森の鬼太夫】あやがもりのおにだゆう

その昔弐本にあった「綾ヶ森」という遊郭で変死した花魁が持っていたとされる短刀。

並の呪術師では昏倒してしまうレベルの尋常ならざる呪詛が掛けられている。

当時の検死によると多量のヒ素が検出されたとの事で、花魁同士というより客とのいざこざが原因であるとされる。

その最大の特性は「男性特攻」と「使い手に魅了+混乱+支配効果」である。

この短刀は全国的にも有名で怪談話にも採用される程の抜群の知名度を誇り、正に現品が厳重な封印を施された状態で国立博物館に展示されている。

心に闇を抱えた女性がこれに触れると、何処からともなく「男が憎けりゃみな殺してしまえ」との幻聴が聞こえて来るらしい。

ちなみに男性の場合は、視界に入れただけで漏れなく全員気分が悪くなる。種族は関係無いらしい。

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