【異形造成局】いぎょうぞうせいきょく
「―――興味を追い求め続けていたら、ソレは他人からしてみるとただの狂気になっていた。」
という初代局長の言葉からも察せる通り、頭のネジが二桁本位外れてしまっている悪魔の集団である。
というより、その悪魔でさえも裸足でガン逃げするレベルの狂人共、と言う方が真実に近い。
何故その過程を経て、その物質同士で、その割合でそれが出来上がるのかと問いたくなる特殊な合成術を行使する。
とはいえ、現在までに局内にて挙げられている合成術の多くは本人達の有する能力に因る結果であるので、所謂世間一般における常識的な工程の合成術ではない事は言うまでもない。
そして彼等の合成術で出来た物体はいずれも異形である。つまり一種のキメラなのである。
当然半人獣と同列の扱いであり、また同様に害獣指定である事も当然の帰結である。
しかも彼等は合成する過程を楽しんでいるだけであって、完成した″後の事″については急激に興味が失せる上に一切関与しないので更に始末が悪い。
ここまで聴いて何故この造成局が今の今まで解体処分にならないのか、疑問に思った諸兄も居る事だろう。
・・・なんせ、所属国家が世界的に人外差別主義で名高い弐本なのだから誰も手出し出来ないのである。
木を隠すなら森。人を隠すなら街。狂気を隠すなら・・・それを許容する国へ。
【円天の十二支団】えんてんのじゅうにしだん
複合輪廻に棲む装魔達を統べる極高位十二体による大軍団の総称。
ここでいう円天とは、「装角霊殿オルトラウンズ」と呼ばれる巨大建造物を指す。城であるとも。
十二支とはそのまま干支の事で、何故複合輪廻に伝わっているのかについては、永劫廻騎スレイドル=キルトがたまたまその言葉を聞き興味を惹かれて広めたからとされる。
というより、ファンタジー世界においては龍なんて割と結構身近な存在な訳だから、もっと異世界系の物語には干支とか出してもいいんじゃないかなと作者は思う訳である。
ちなみに円天の十二支団における辰のポジションは、龍ではなく竜である(厳密に言うと竜人)。
【央都政府】おうとせいふ
題名シリーズに登場するトウマの国の政府。
一作目ではローレウル十三廻廊よりも発言権が低かったが、二作目では廻廊に匹敵するほどの発言権と軍事力を有している。
【回収班】かいしゅうはん
ある特定の国々を除き、人外や超常的な能力によって被害を受けた地域で残留物質を回収する為のチームの事。
残留物の質量によって大中小の三部隊が存在し所属する者も人間・人外・妖怪等種族も様々。
場合によっては能力の余波による広範囲汚染も考えられる為、除去作業も仕事に含まれる。
基本的に事後処理が任務なので少数精鋭だが、万が一の事態を想定して全員戦闘の心得はある。
チームS:主に能力者の能力によって発生した抱えられる程度の物質を担当。隊長は原真田美倉。
チームM:主に殲滅された半人外の死骸や半人外の食い散らかした肉片群(人)を担当。隊長はザルベス。
チームL:主に人外や規格外が殲滅した敵性巨大生物の大量の血液・肉片を担当。隊長は禊野ミローヴァ。
上記の三部隊に加え近年超巨大質量の生物が発見された為、新たにチームGを作ろうという動きが見られている。
【解体班】かいたいはん
とある8人+αが自分達の趣味嗜好をぶち込んだ結果、明らかに外界(人間の世界)に大迷惑を起こす事が確定してしまったチームの事。誰が見ても結果が解る。
メンバーは、
「阿鷺伊吹」(吸血鬼)
「鈴希尋夢」(魔導者)
「不刈間瞬平」(半人外)
「爛沼翔理」(半人外)
「嵯峨羅恭輔」(能力者)
「椅座屋匠伎」(人間)
「グレイル=スラストハイル」(人間)
「斬刹」(人外)の8人と「斬太刀花」(人外/斬刹の侍従)。
ちなみに唯一存在するルールとして、「足が付かなきゃ何してもオールオッケー」という身も蓋も無い物がある。
確かに血痕を残す様なヘマはしないし、物的証拠は元より被害者が綺麗さっぱり居なくなるのでそりゃ足は付かん。
防音結界も張るし全部室内で済ますし絶対逃がさないし、拘束から解体、調理から食事の後片付けに証拠隠滅まで全てが一つの工程の中に含まれているので無問題である。
この班が出来たキッカケは単に暇だったから、というのは冗談として。
発起人であるグレイル曰く、「人間は捨てる所が無い、骨も皮も臓器も戸籍も魂でさえも必ず買い手が付く。ならば有効活用しなければならんだろう。毎日毎日下らない理由で山の様にゴミを量産する位なら、我々が世界貢献という意味で利用しても、誰も文句を言えないのではないかね?」とかなんか尤もらしい事を言っている。
ちなみにここで指すゴミとは死体の事で、やっている事もほぼ捕鯨と同じ。アレも捨てる所が無いし。
【黒と白の親衛隊】くろとしろのしんえいたい
黒白星のジョーカー直属の親衛隊。一応「DDG(DevilDirectlyGuard)」という別名もある。
一人に一つの部隊が与えられており、全部で八つの部隊が存在する。大まかに分けると二種類ずつで四つの部隊。
主な役割は黒白星に敵対する存在への殲滅行動で、主のお手を煩わせる訳にはいかないと積極的に出張って来る。
相手の能力が高い場合は部隊同士で共闘する事もあるが、基本的にはそれぞれ独自に動いているので、その様な状況になるのはかなり稀である。
黒と白で発揮する能力が違うらしく、表裏一体、もしくは極端に性格や出来る事が違う。
部隊の内訳としては、
黒のジョーカーデストロイヤーは機械的に動くが、白のジョーカーデストロイヤーは享楽的に殺戮を楽しむ。
黒のジョーカーナイトはニヒルな笑顔で慈悲など無く、白のジョーカーナイトは優雅に舞い華麗に堕ちよと囁く。
黒のジョーカーコマンドは一撃必殺戦法を由とするが、白のジョーカーコマンドは多撃強襲戦法を由とする。
黒のジョーカーセイントは多重神で瞬間爆発力を上げるが、白のジョーカーセイントは唯一神で広範囲をカバーする。
ちなみに、全ての部隊の名称はとある略語が由来になっているのだが、これは黒白星のジョーカーにそういう性癖があるかららしい。
それぞれの見た目もそんな感じなので、脅威的な戦闘能力に目を瞑ると、ただのハーレム状態にしか見えなくなる。
【地獄戦隊ハイランダー】じごくせんたい はいらんだー
元ネタは作者の夢の中に現れた女性だらけの戦隊ヒーロー。
女性なのにヒーローって矛盾じゃね?とかは思ってはいけない。全ては夢の中の出来事だ。
リーダーのチャージレッドは日々の仕事のストレスで幸せチャージしないと使い物にならないぞ!肉食え肉!!
参謀のチェンジブルーは合コンで好きになった男性にチェンジと言われて酷く傷ついてヤケ酒したぞ!絡み酒だ!!
いつも元気なチャレンジイエローは色んな副業にチャレンジしまくって職場荒らしになってるぞ!秒で辞める!!
美人のチェインブラックはリアルラックに恵まれず不幸がチェインして常に肩を落としている!残念美人(物理)!!
正義堕ちしたメカはレッドの後輩だったが敵に捕まって改造されてしまった不憫な子!マスコット枠だけど強いぞ!!
要約するとこの戦隊ヒーローとってもブラックである。司令官からいつも小言を言われたりする。
多分敵の組織の方が福利厚生とかしっかりしていると思う。死亡後の家族へのアフターフォローもバッチリ。
【撃眼】すとらいかー さいと
2013年秋頃より増加傾向にある後天性の能力者達の総称及び組織の名称。
その全てが眼球を媒介に発現しており、各国の神話に登場する魔眼に通ずる物として空想からの現実への侵食と考えられている。
10代の若者が数多く所属し過半数が家族に問題を抱えているとされる。
実質的なリーダーは朧間陰覇で主要メンバーは瀬狩架嗣夢や鹿乃木叡音や天條那罪。
【央竜騎士団】せいぐらんと
央都政府直轄騎士団の名称。
題名の無い物語に登場する騎士団で、表向きは市民の安全を守る為なら傷付く事も躊躇わない高潔なる騎士達だが、裏では不穏分子の抹殺や魔動猟兵の不正売買を請け負う集団。
【聖耀教会】せいようきょうかい
聖耀というのは現実でいう所の西洋の事である。つまり西洋にある教会。
此処に属している者は総じて純潔を貫いているが、これは教会の至宝である聖エルムカイト石が純潔にのみ適応するからである。
【ダーク・ウィッチ】
想英市で暗躍している悪の組織の名称。
その目的は心に抱く想い出を奪う事で人間達を絶望のドン底に落とす事。絶望する顔はどんな甘味よりも甘いらしい。
闇の魔女と呼ばれる女性をリーダーに、幹部に人狼・夢魔・サイボーグを擁する。戦闘員は7:3で女性が多い。
たまにピンク色の触手が戦闘に駆り出されるが、元々何の目的で育成されているのかよく分かっていない。
幹部間の仲が非常に悪い事に定評がある。
【対人外特殊攻撃戦隊】たいじんがいとくしゅこうげきせんたい
通称:特戦。所属は弐本国自衛大隊・無域方面軍。陸海空のどれでもない為こう称される。
その名の通り人外を敵対対象とした場合に運用される部隊の事である。
部隊員が能力者の集まりなので上層部からの待遇はよろしくないが、それでも部隊長の交渉によってそれなりに予算は確保されているのでどうにか保っている状況。
隊長含め部隊員の多くが実験施設や重篤懲罰房・刑務所から引き抜かれている為、大体何かしらのネジが抜けており当然倫理観は欠如しているのが普通。
基本的に自衛大隊は重火器の類を携帯兵装としているが、特戦は一部の隊員の能力特性により所持出来ない為、基本兵装はナイフもしくは徒手空拳である。銃より拳は強くないだろうに。
公式戦績で最も有名なのは、聖暦2507年の碧樹ヶ原樹海での雷候サリウス掃討作戦で、次に有名なのは2511年の第三次蝗群帝封じ込め作戦である。
ちなみにエンジェラームの登場以降は役目が終わったのか、表舞台に出て来る事は無くなった。
【大蓮華二十八部衆】だいれんげにじゅうはちぶしゅう
曼荼羅魔刃フミカネを頂点とする亜神の集まり。基本は27名在籍しているがたまに増える。
出身世界は不明。amuos:sFが制定した時空世界とは違う異世界から来ているらしい。
フミカネを中央に座した大蓮華曼荼羅を軸に構成されている集団で、二十八と言いながら27人なのは色々理由があるらしい。
たまに在籍人数が増えるのは協力的な他の亜神を仲間として迎え入れている為。アルダーアヴィスとかマンゲンとか。
創造主は造屋散无。第五時空にてフミカネが主神の役割をしているのも彼の命令によるもの。
現在その造屋が数世紀前から消息不明となっており、フミカネは次の命令を受け賜わる為二十八部衆に捜索を命じているという現状である。
【DUO】でゅお
Dimentional United Organizationの略。次元統合組織の意。初出は外伝「弥生編」。
運営理念は時空管理局と少し似ており、次元間移動を行う者を監視し場合によっては逮捕(聞こえはいいが要は隔離)する。
次元間移動の能力を持ち、それを私欲の為に扱う者達を次元犯罪者と呼称し、等級を付ける事によって危険度を内外に知らしめている(犯罪を行っていなくても勝手に因縁吹っかけられる)。
かなり長い事(初代ブログの頃からなので約10年前から)特A級の白槌とサン=T=クローズの確保に勤しんでいる。
私欲がどうのと言っておきながら、犯罪者のレッテルを強引に付加した上に一方的な論調で逮捕を強行。
その他者の言葉を聞く気も無い態勢は、天星神もたまらず愚痴を零す程で、実際神々の間でも度々議題に上っている。
その内神々が管理者権限で解体に動くかもしれないとの噂が漂っている。
【HW-TS】ひゃくのせんし、せんのたましい
正式名称はHundred warriors, thousand souls。百の戦士、千の魂。長いので百戦とか千魂(せんたま)とか色々。
瑠璃(のちの蒼麻)、天斬、夜虎、蛛璃、蜘耶の五名を中心とした総勢百名の人外部隊。
発足は十五世紀頃で世界各地で様々な戦争・紛争に介入し、結果として無辜の民を数多く救済し勝利に貢献してきた。
真理封印の為に虚構化されている宇宙に進出されない様にこれに積極的に介入しており、結果として幾つかの成果を闇に葬る事に成功しているが、歴史の裏で行動しなければならないという制約があり、これが原因で世界初の人工衛星打ち上げを阻止出来なかったのが唯一の汚点。
その後の詳細な経緯は明らかになっていないが、最後に介入したとされるのは東ドーティカで勃発した第二次反政府戦争(グングニル戦役)である。
部隊は第一次の時に既に半数以下に減るという痛手を負っており、更に第二次によって主要メンバーを除く全員が死亡する大打撃を負い、事実上の組織解体となった。
その行動原理は人外として創られた際に設定される種族全体の為すべき事。つまり人間の宇宙進出を阻む事。これに尽きる。
宇宙への進出はこの世界の真実を知る事であり、決して漏洩されてはならない事実である。
【ローレウル十三廻廊】ろーれうるじゅうさんかいろう
トウマの国に存在する機関。
キゾクと呼ばれる様々な種族(貴族、鬼族、機族など)が全部で13名所属している。
13とは異世界言語にて「不滅」を意味する。だから外観が城砦なのかというと、それはまた違う理由があったりする。
ローレウルは創設初期に居たとされる黎明の魔導者に因んで付けられた物で、初期は十三機関と呼ばれていた。
ちなみに当時の創設メンバーの一人は邪心聖母である。あの人一体何歳なんだ。