【アウター・デス・ゲーム】
目が覚めると其処は裸電球の吊るされた少し暗い部屋だった。
周りを見れば自分を含め国籍バラバラの男女6人が困惑した表情で立っている。
部屋の上部に備え付けられたモニターに火が点る。
「やあ、おはよう諸君。突然だが君達にはこれからデス・ゲームを行って貰う。勿論最後の一人になるまでだとも!」
のちに初回のゲームは伝説回と呼ばれる事になり、今でもこのゲームは毎回主催者を変えながら続いているのである。
ちなみに何処の誰が始めたものなのかは一切公表されていない。
【青シリーズ】
amuos:sFが自身を414の欠片に分けた際に、戦女神バァスによって付けられた名称。
青と言っておきながら、キーワードは「青・蒼・葵・碧・龍・狼」と実際は多い。
【アルターレイト】
参域極高位だけが持つ異能。変質化とも言う。
世界のシステムに属する能力で、主に理外から直接干渉せずに中身を弄る事が出来る力。
他の規格外が使用する眷属化とは似て非なるもので、互いの承諾が無ければ使えないが、その分制限が無いのが特長。
【異層次元】いそうじげん
一般的な次元空間とは扱いが違い、何処の時空にも属さない代わりに何処の世界からでも紐づけが出来る空間。
amuos:sFが時空創造の際、のちの世の為に用意していた緊急用特別極大措置。
最初に使われたのは天界に移送される魂が、空間格納上限キャパシティ(想定限界値)を軽くオーバーした時とされる。
これは人間界での「死者数が膨れると天国から溢れる者が出て来るのではないか?」という冗談めいた疑問に端を発する。
しかしタイミングの悪い事に、本当に上限を逸してしまい実際に溢れてしまうという事態に。
溢れた分の魂の移送先をどうにか工面しようと奔走していたその時に、全知神・天壌神両名によってもたらされたという。
未だ謎が多い空間で稼働原理、構造材質、何故其処に劣化無く在り続けるのか、全て不明とされている。
かつての全知神曰く、「元から在るのは知っていた、足りなかったのは紐づけを行う者」。
【陰部】いんぶ
いわゆる性器の事。種類としては男性器と女性器と双性器がある。
陰部の裏取引は男<女<ふたなりの順で希少価値が上昇していくとされる。
ふたなりは当初男の代替と思われており、特に違いの無い個体として扱われていたが、いざ蓋を開けてみると肉体スペックの面で遥かに男より優性だった事が判明。
性器の平均サイズも一回り以上違った事や、一度の射精量や妊娠確率が雲泥の差だった検証結果もあって、現在ではふたなり種の性器は様々な分野で重宝している。
また好事家は大量のコレクションとしていたり、奴隷に移植(魔導で大体何とでもなる)して楽しんだり、物好きなヒトは食材として調理し食べたりしている(とても美味いらしい、ただし個人の感想)。
陰部の切除および回収は対象が抵抗する(特にふたなりは力も強く非常に手を焼く)事が確実視されるので、能力を持ち合わせない一般人や二人以下での作業は危険を伴う為推奨されていない。
現在最も多い販売実績を誇っている(需要と供給が見合っている)のは、「斬刹」率いる狩摩羅鬼の一族である。
ちなみに男で数ドル、女で数百ドル、ふたなりで数十万~数千万ドル(過去最高8500万ドル)動くとの事。
ウチの作品でいうと、未公開の物も含めてふたなりのキャラは昔からそれなりに居るので、全世界規模だと一つの国の住民全てがふたなりという事もある。
同人作品でいう所の「ふたなりしか居ない世界」や「ふたなり特区」、「ふたなりによるNTR」みたいな事が局所的に割と頻繁に起こってたりするのである。
そんなのが日常茶飯事なら人によっては害悪に映っていたり、恋人だったり、NTRれ側だったりするのかもしれないが、陰部販売を生業にしている者達にとってはまさに超優良物件。入れ食い状態の獲りたい放題である。
つまり、割と世の中上手い事回っているのである。
ただし昨今欲に目が眩んだ素人集団がマナーの悪い切除をし、粗雑に扱い品質も悪くまた買い手への敬意も無い等嫌悪極まる行為をしたとの事で、販売組織・ブローカー・買い手一同から反感を買い、全員生きたまま魚のエサにされた。
(※海吼迅ゴーライガスには事前に説明を行い、沈める許可を取っております)
【宇宙の屑】うちゅうのくず
宇宙が機能を失った直後になるもの。無形物。
セントラルオメガが消滅する時に再形成する。
【宇宙の天秤】うちゅうのてんびん
架空存在都市・タネローンが空中に浮く為と、その存在維持に必要なエネルギーを生成する為の核。
これが失われるとタネローンその物が消滅する。
コズミックバランスとも呼ばれる。
元ネタはタネローンや黒剣姉妹らと同じく『エターナルチャンピオン』シリーズ。
【AEVH】えーいーぶいえいち
Anti End Virus Holderの略。終末病克服者の意。
発症すると二週間以内に苦しみ悶えながら絶命する、という世界規模で死者を出した終末病でさえ無効とする。
代償として日光に弱くなったり瞬間再生力が備わり不死身になったりし、人間社会で生きる事がとても難しくなる。
元ネタは詳しくは言えないが『EVER17』である。
【エンジェル・ワークス】
天使製造時代。歴史学でいう所の時代とはまた違い一定の期間のみを指す。
2520年にツングースカに墜落した鎧王ディル=マギオスの遺骸(中身は既に死滅していたのでガワの部分と少量の細胞片)を解析し、対人外用の殲滅兵装である天使(エンジェラーム)の製造法を確立した。
解析に1年、構造とシステム作成に2年、試作に半年を要し、製造から実地投入を経て実際に人外を狩るのに10年を要した。
その結果、人類が知り得る範囲で人外は全て狩り尽くされ地表は人間達の楽園となった。
それが彼等という生命にとって果たして最善手であったのかについては、のちの時代を見れば自ずと解る事であろう。
【エンドリカルトレーシング】
平たく言うとテラフォーミングの真逆版。
既に文明の根付いている惑星を改造し、何も無かった頃の更地の状態にさせる事を指す。
天星世界では大昔に別次元から侵略を受けた時代があり、その時に発動されそうになったのがこのシステムである。
その結果が斑鳩への兵装積み込みであり、後の外殻軌道上への大量デブリ(劣化ウランミサイル)ばら撒き事件である。
【大神】おおかみ
主神と大帝神を除いた全ての神様の頂点に位置する存在。
次元世界の管理者であり、大神ともなると複数の次元に干渉する事が出来る。
第一位から第六位まで居り、中には人間だった者が何らかの理由により堕天したのちに転生したケースもある。
【大帝神】おおみかどがみ
本来は主神と大神の間の伝達役を務める神である。
神々は総称として「四十八神」と呼ばれているが、大帝神は原則的には含まれない。
現在二柱とも人界にて行動中。
【オッドアイ】
現世界では虹彩異色症とも呼ばれる左右で瞳の色が違う事を指す言葉。猫に多い。
トウマの国においてはオッドアイを持つ者は迫害の対象とされる。
曰く、魔を溜め込む異形の瞳、魔を引き寄せる異端の瞳、災いを呼ぶバケモノ、等々。
ただしこの蔑称は偶然にも全て的を射ており、何かしらの超常能力を発揮する為政府は無力化もしくはコントロール出来ないか研究している模様。
風の噂によれば何処かにオッドアイだらけの軍団が在るとか無いとか。
【小神】おのかみ
クラス「管理者」の立場にある神様の階級の一つ。一番下位に相当する。
干渉出来る対象も担当する世界の中で強い力を持った各都市のトップのみ、という微妙っぷり。
全部で二十八柱居る。
【オプト】
「真なる」という意味の言葉。
接続権限を持つ者のみ使える言語で、この言葉が付く生物は権限者のみ従える事が出来る。
またこれ一つで全ての言語と同様の事が出来る為、他の言語所持者より1ランク上位の存在であると言える。
【架空存在都市】かくうそんざいとし
現実には存在しない都市の事を指す。
弐本からするとムーとかアトランティスとかルルイエとかああいうのを指す様だが、天星世界では天神町やタネローン等も含まれている。
【管理者】かんりしゃ
次元世界を管理する者達。つまり神様の事。
大神:6、中神:14、小神:28の総勢48人居る事が判明している。
【強体値】きょうたいち
その世界における人・物の強さの上限の事。同系の言葉として物体値が挙げられる。
複合輪廻を除いた全ての時空・次元・世界には生物としての強さに上限が設定されており、ソレを越える強さのものは誕生しないし生み出せもしない。
基本的に上限は抑止力の強さより一段階低いとされ、突然変異等の不確定事象によって抑止力を越えてしまうと強制的に弾き出されてしまい、その強さに見合った世界に転移させられる。
人外達は古来からたまーに起きるこの現象を、最近人間達の間で流行っている異世界転生みたいだと揶揄しているらしい。だがこっちが先だ。
2020年以降異世界転移は多少起きてはいるが、一番有名なのは異世界から勇者の少年がやって来た事だろう。
しかも外神界に住む神々がよく知る一本の聖剣を携えて。
【兄弟殺し】きょうだいごろし
旧約聖書におけるカインとアベルの逸話に端を発するもの。
正しくは忌み名であるが剣と槍の二種が存在し、互いに惹かれ合う性質を持っている。
これの所持者は肉体の成長が止まり、片割れを破壊するまで呪授者(カースドウィッチ)の称号を背負う事になる。
【虚偽の王】きょぎのおう
突如ローレウル十三廻廊に帰還したケイオスの偽者へ贈られた蔑称。
事実ケイオスは王としての資質を持たない者だったので、王様の様な態度で振舞っていた偽者にはこの上なくピッタリな名前である。
【殺戮人形】きりんぐどーる
ハッキリしている事は一つ、これになると愛か憎かの二つだけの選択肢でしか物事を考えられなくなる。
この状態の彼女に罪悪感という物は存在しない。
【近親婚】きんしんこん
人外の間で古くから執り行われている婚姻方法。
血をより濃くするこの行為は祖神回帰を起こし、生まれて来る子を個体として更に強くする為に行う。
反面人間社会では奇形が生まれるという事から古来より忌避されているが、これは全くのデマであり真実とは少々ズレた情報である。
まあ、一切生まれないのかと問われると答えに窮するが。
【結界】けっかい
一般的な結界とは少し違い範囲が限定されるもの。
灯命館、不移館、輪廻館の三館を囲む様に張られており、悪天候から完全にシャットダウンするというもの。
恩恵としては洗濯物がよく乾くとか、一日中日向ぼっこしていられるとかその程度。
どうやら館そのものが維持しているらしく、解除しようにも基点が見付からないので恐らく不可能である。
【ケルー】
「開拓」という意味の言葉。
接続権限を持つ者のみ使える言語で、対象までの距離が瞬時に解り一足飛びで移動も可能。
思った通りの地点へ移動する為に邪魔となる障害物は全て透過処理される(ゲームで例えると当たり判定が消える)。
「外殻」である天壌神・アオバは劣化権限ながらこの言語により、一切の副作用無しに時空間・次元間移動が行える。
初出は「年明けに来る爆発を伴う例のアレ」。
【検閲】けんえつ
amuos:sFが全時空を創造した際に制定した法則。
本人が名称を設定しなかった為、のちに生まれた人外がコレをそう呼び始めたのがそもそもの始まり。
amuos:sFに関する事柄(名称、存在認識など)を口外した際に発生するが、神以上のクラスには効力が働かない。
亜神はamuos:sFの管理外である異世界から来ている存在である為そもそも効力を発揮しない。
発生すれば確実に対象を死に至らしめる事が確認されており、人外達の間では(条件が一切判明しなかった事から)何故か度胸試しの一環に用いられている。かなりハイリスクな癖にリターンが皆無に近いのはほぼ無視されている。
例外的にamuos:sFの再発生に関与する可能性のある人物は生き残る事が確定している。(※「聖16'」参照)
その際は心臓が一瞬止まったり一時呼吸困難に陥ったりという風に仮初の死が与えられている。
過去現在未来、人間種の中にその境地に到った者は皆無である。
【眷属化】けんぞくか
規格外に備わっている異能。後天的に規格外になった場合は世界からシステムを介して付与される。
規格外の持つ属性(保有元素の方)に応じて自動的にそれに見合う眷属が選択され登録される。
その為自身の知らない所で勝手に眷属が増えていたり、勝手に眷属を名乗られていたなんていう事が頻繁に起こる。
参域極高位が持つアルターレイトとの明確な違いは相互認識があるか無いか。
眷属化は最も手っ取り早く戦闘集団を形成するのに一役買ってはいるが、結局の所規格外達の完全認識外で起こっているのが最大の懸念事項であり欠点なのである。
ただしこのシステムの欠点はもう一つあり、ソレは眷属となる対象の人外に上限数が設けられている事。
とはいえ人外は基本的に二種しか存在しない(異流種と普通の人外)為、地力の明確な差はほぼ無いと言える。
【業魔回路】ごうまかいろ
魔界リヒトに住む魔界人の体内にある特殊な回路の事で、昔は魔術回路とも呼んでいたが現在は魔術という名称が廃れているので誰もこの名では呼ばない。
魔力最大開放(フルドライブ)状態の時には回路その物が淡い桃色の線として肌に浮かび上がる。
ちなみに、魔界人はフルドライブでも何ら問題は無いが、人外等の後から魔術回路を発現した種族はフルドライブを行うと最悪自壊する。
この現象には一切の特例は無く、神造生命体も当然自壊し蘇生も出来なくなるので事実上の死亡となる。
【55の悲劇】ごじゅうごのひげき
初代ブログの頃に発生した事件。
蓋を開けてみればなんて事のないウエストに関わる事なのだが、何故か影裏と藍を巻き込み嘆きを泣かせた。
詰まる所、蒼麻と嘆きのウエストサイズは55と同率で、影裏と藍はそれより若干太かった。
何故事件に発展したのか分からない。ちなみにソレは初期設定である。
【五刃】ごじん
蒼黒神社を護っていた旧・結界の要。恐らくウチで一番の矛盾設定の塊。
元々五本の聖剣魔剣を要として機能していたのだが、一本を蒼麻が無断拝借し、一本を天星神が永久貸し出しで全く意味の無い状態になっていた。まず身内から何とかしなければ。
その後テロ襲撃事件の折に五刃作成スキルを習得した秋により、新たに妖刀・不知火と呪刀・零文が作られ事無きを得た。
近年モーンブレイドも要の一つだと判明した為、晴れて矛盾設定の塊の称号を賜わった。後付けで設定増やしてる事による弊害。
でももしかしたら製作者が写しを置いて行った可能性が限りなくゼロに近いがある。
【混沌倉庫】こんとんそうこ
いつの頃からか神々の間で頻繁に使用されている謎の空間格納システム。
管理者はアガシャと名乗る老人男性だがたまたま暇だったから任を預かっただけである。
「出でよ、混沌」「来たれ、混沌」などの始動ワードを口にすると直近の空間が歪んで口を開ける。
中は外部から隔絶された倉庫の様になっており無機物に限りなんでも格納する事が可能。
生ものは混沌の性質上変異する可能性があり推奨されていない。
使用するには生体認証を受ける必要があり、アガシャの提示する箱に右手を乗せる形で登録される。
『ドラえもん』における「四次元ポケット」や「取り寄せバッグ」みたいな物。
【災星戦争】さいせいせんそう
2020年、天星世界で鎧王ディル=マギオスによって引き起こされた未曾有の大災害。
彼は一人の人外として同胞を迫害し続ける人間に反旗を翻しただけ。だがその結果は全て裏目に出てしまった。
この件を受けて各国政府は人外への迫害を絶滅へと転化し、徹底抗戦へと発展していく事となる。
ただしこれは大国政府としての発表である事を忘れてはいけない。
実際東ドーティカ等の小国は人外に対して好意的な態度で接している。
3020年には歴史の教科書にも採用されており、今も尚語り継がれる大罪人として紹介している。
しかし人間達は誰一人として気付いていなかった。人外を絶滅させれば世界のバランスが崩れるという事に。
【参域極高位】さんいききょっこうい
陸海空の極致である人外三体からなる位階の名称。
コレを超える者は無く、また突然変異を以てしてもコレになる事は出来ない。
世界より認められた超常の位階にしてシステムを支える三本の柱。
他の人外を自らの眷属にするという異能『アルターレイト』に制限が無く、他の規格外とは頭一つ飛び抜けている所以はコレに起因する。
【三大女帝】さんだいじょてい
Lord lil/Lord sleg/Lord appetoの三人一組を指す。エリセ三姉妹とも。
全員苗字が違うが逆に全員エリセという同じ名前を持っており、実際彼女らは正真正銘血の繋がった姉妹である。
またの名を《三欲帝冠》。人類の愛すべき隣人にして打倒出来ぬ天敵。
ちなみに人外や妖魔に対しては愛すべき隣人止まりなので、近所に住んでる美少女三姉妹ぐらいの扱いである。
設定上、人外狩りが起こった際にはまだ生まれていないが、もし居たら人外狩りはそもそもあそこまで大規模な物にはなっていなかったとされている。
【浄滅士】じょうめつし
現実でいう所のエクソシストや聖騎士の様なもの。その特異性により純潔を貫く者しか就任出来ない。
聖耀教会の中でも聖エルムカイト石に選ばれた者のみが就ける役職で、教会内でも指折りの戦闘力を有している。
男女で比べると女の方が生のエネルギーを多く持って生まれて来る為、メンバー内は女の方が圧倒的に多い。
【蝕業】しょくぎょう
Se-sTの世界にある忌まわしき職業。民間では人獣狩りという。
元々は人殺しや間引きの類が起源とされており、魔族にとっては種族発祥時から身近なものであったらしい。
現在の総数は多くも無く少なくも無くといった所で、相手が相手なだけに死亡件数が最も多い職業に数えられる。
蝕業ギルドの本部には珍しい漢字のフルネームを持った魔族が三名在籍しているが、その内一名は炎の祖を殲滅後に消息を絶っている。
【シン】
「先見」という意味の言葉。
接続権限を持つ者のみ使える言語で、視覚に何らかの付与効果をもたらす。
この付与効果はいかなる万能薬や魔術・魔導・魔法・魔素でさえも解除する事は出来ない。
ちなみに透視効果を付与すると全ての障害物を透過し、星の反対側に居ても容易に発見する事が可能。
勿論魔眼・心眼・神眼も付与出来る。ただし劣化権限ではランクが下がっている為蛇眼による認識外からの完全石化は不可能となっている。認識内なら問題無い。
【人鎧】じんがい
正式名称は人型鎧殻体。人の形の鎧を被った存在という意味。
時代を経る毎に名称が変わっていって、中世の頃に人間を外れた者という意味で人外表記になった。
個体によって各元素への耐性はかなりバラつきがあるが、全個体を通して基本的にマグマへの耐性が無い。
つまり炎熱耐性があってもマグマは絶対に防げない。異流種の場合は融けた先から再生する事は可能。
ただし最近マグマへの耐性を持った人外や能力者がちらほら現れ始めている。
最初に素体を使用して作られた人外を第一世代と呼ぶ。第一世代は以降の世代とは違い試行錯誤しながら作られているので、構造的に極めて不安定であり予期せぬ事象が発生する場合がある。
白槌弥生が黄泉還りを果たしたのは彼女が第一世代だから。つまり元を辿れば彼女も人外という事である。
【真槍玄雨】しんそうげんう
元魔界宰相ヒヅチの使用する武具及び二つ名の事。初出は外伝「影裏編」。
魔界槍術を極め真槍AionysHaltsを使えるまでに至った彼に贈られたもので、武器としての性能は突けば五月雨突き、魔力を通せば数多の槍の雨、投げれば下位の竜なら一撃で葬る巨大槍になるという代物。
全体を通してエメラルド色をしているがこれは光子幾何力と呼ばれる魔導・機導に代わる第三の導力(業魔回路使用時に偶然発見した)を通し易い為である。
【神力】しんりょく
神々が生まれつき持っているとされるオーラの様なもの。類語に魔力、霊力などがある。
肉体に一切影響は無く使うとそれだけ消費されるが、時間経過や食事によって回復する事が出来る。
基本的には神力を他者に譲渡する事は出来ないが、たまに血液などの体液に染み出す事があり期せずして後天性の半神を生み出している。
つまり魔拳聖シュライズは体液を口にしたので半神になったのである。誰のとは言わないけど。
【鈴希流人体拘束術式】すずきりゅうじんたいこうそくじゅつしき
鈴希尋夢の扱う拘束術式で、一般的な拘束術とは体系も違えば魔力コストも違う。というか魔力要らない。
彼の好む闇元素とは違う元素体系魔導でやや虚無元素に近い。この手の無機物系生成術は虚無元素寄りが多い。
最近は解体班に配属が決まった事もあり専らそちらで使用している。
用途によって使い分けており、
1番・腕部拘束
2番・脚部拘束
3番・頭部拘束
4番・視覚拘束
5番・神経拘束
6番・性感拘束
7番・全身拘束(前面型)
8番・全身拘束(背部型)
9番・肉体拘束
10番・霊体拘束の全十種である。
阿鷺や不刈間からはとても使い勝手が良いとの評価を賜っており、主に8番が使用されている。
これは対象が暴れて逃げようとするからであり(当然であるが)、別に特定の拘束方法が好きな訳ではない。
【スノーヴァンプ】
初出は「題名はまだ無い」。
シュタインブルー領内に生息する吸血鬼の一種で雪原や雪山に広く分布している。
極寒環境に適応する為に分厚い毛皮を有するまでに進化したが、反面少し巨大化し知能がやや低下した。
群れを成して生活しており集団で狩りをするが、リーダーが居る訳では無く割とその辺適当っぽい。
ちなみに吸血鬼とはいうが、他の人語を話す人型と違い元から動物の様な形態であるらしい。
【世界固定存在】せかいこていそんざい
特定の世界で生まれるとその世界の外には出られない固定化された存在の事。
ただし当人は万が一でもその世界の外の事を知ったとしても、自身が生まれ落ちた世界が最も良いとして外に興味は持たないのだが。
【ゼクスヘブンズ】
別名:六色天羽。祝福戦神の背中から生えている六枚の羽の事。
天界でも六枚全て違う色というのは大変珍しく、恐らく人外を母に持った事が要因と考えられる。
元天使副長であるジ・オメガによれば天界というシステムを構築した際にバグが発生したのでそれを結晶化・破棄したものが巡り巡って彼女に渡ってしまったのではないか?という事らしい。
何故そんな事になったのかは定かではないが、結果的に全ての天使を凌ぐ力を持ってしまったというのが皮肉な所。
ちなみに元ネタは『クレセントノイズ』の「羽崎 希璃伽」。
不幸にもこの設定を創った直後に『グランブルーファンタジー』の「サンダルフォン」が最終上限解放で六色の羽に変化してしまったからさあ大変。タイミングが悪いにも程がある。作者が基本情弱なのも相まって。
【Se-sT】せすと
正式名称はSeptentrion-beasT。北方から来る獣。
人間が宇宙に新天地を求め旅立ち、代わりに魔族が台頭した未来『魔暦』において人類の天敵として出現した魔生物。
寄生によって対象を精神・身体両方の面から支配し、根本から全く別の生物に作り変えるおぞましい生物。
祖と呼ばれる統轄個体が複数存在しており、炎の祖はケイカが、水と雷と空の祖はカタルがそれぞれ関わっている。
Septentrionの元ネタは『式神の城シリーズ』に登場する同名の組織から。
【接続権限】せつぞくけんげん
amuos:sFから別たれた414の欠片の内、「核」「記憶」「外殻」「心」を司る存在にのみ許された能力。
接続出来る対象は全て(現世、常世、幽世、幻世)。ただし「核」以外は性能が劣化している。
「核」は「オプト(真)」「ケルー(場所)」「シン(視覚)」「ナガリ(改竄)」「バラク(情報)」という五つの権限が使用出来るが、劣化権限では一人一つの権限のみである。それぞれの詳細は各項目を参照されたし。
如月蒼麻が「核」を司ってはいるが、彼は未だ欠片として覚醒していないので無意識かつ無自覚に使用している。
【千年争い】せんねんあらそい
いわゆるサウザンドウォーズというやつ。
外伝・邪狼編で語られる第一時空で過去起こった戦争。
ファンタジー等でよく見聞きする千年戦争と被らない様にした結果、逆に物凄く言い難い上に覚え辛くなったのは言うまでもない。
【対極者】たいきょくしゃ
生の神・白狼と死の神・黒猫の事を意味する言葉。
元々両者の在り方は真逆であったが、気の遠くなる様な時間を経て逆転してしまった。
黒猫が横切ると誰かが死ぬと言われる様になったのは、この逆転現象を仕掛けた者達による結果である。
ただし対極とはいうが当人達は何とも思っていないので、普通に話もするし肩を並べて食事もする。
【第三者創造具現物】だいさんしゃそうぞうぐげんぶつ
いわゆる都市伝説や怪談、噂話や嘘から出た真の類。
多くの他者に知られ語られる事で世界に物体として認識され形成され具現し一個体となる。
自然話し手が多く居る事から生じる複数の側面、有害無害論、性質分岐等の事象を持つ。
有害無害もさる事ながら、周知個体数が一か群かによって相対危険度も変わる為、場合によって隔離・無力化・殲滅が承認されている。
有名所(あくまで危険度を考慮しない視点)で言えば、
血だまりの中で笑う少女「ブラッディブラック」
骨まで愛していついつまででも「白面女房ヤコ」
身の丈3mの怪異「偽典■■様」
禁式広域呪殺物「箱」
不滅の怪異殺し「怪斬刀怪・安綱」が挙げられる。
この内ブラッディブラックは比較的友好であるとされ放置、ヤコは夫が健在ならば敵対する事は無いと判断。
偽典は過去に安綱によって殲滅済みで、箱は蒼黒神社・封印の蔵にて現在隔離中。
安綱は自らも怪異でありながら危険と認定された怪異を殺す役を担い、所属としては武神カウラ直属となっている。
ちなみに隔離・無力化・殲滅の三理念の元ネタは、『SCP財団』が掲げる理念(確保・収容・保護)である。
【超起動鋼鉄都市】ちょうきどうこうてつとし
同名の都市及び作品名。
工科大学や職人街が集まって出来た都市で、実は変形してスーパーロボットになったりする。
ただし必殺技は一回きりで使うと自壊し、住んでいる住人達も普通にそのまま生活しているので、戦闘の余波で被害甚大だったりする。
しかしこの作品はギャグなので、次回には怪我も死亡も無かった事にされ、例えロボが壊れようが損傷無しでしれっと登場する。
【超絶金属】ちょうぜつきんぞく
宇宙より飛来した地球外流体金属。
体内に混入した場合全身の骨と融合し、何者にも負けない強靭な肉体に作り替える事が出来る。
病弱な息子の為にこの金属の研究をしていた戸ヶ崎博士は、投与実験の為に試用サンプルを四つ所持していたが、この内三つが軍事企業に奪われてしまった。
ちなみに博士も死ぬ(メタルダー方式)。
【超存在】ちょうそんざい
遥か昔から世界に幾人か居るとされる、神々を超える者達の事。
その多くはヒトに擬態して生活しており、神々の網にも引っ掛からない隠密性を有する。
積極的にヒト同士間の諍いに干渉する事は無いが、世界の破滅や終焉に関する事柄にはその超常なる力で対処する。
表裏一体の特性を持つ為、万が一でも二者が邂逅する事になれば、個体としての本能により殺し合う事が確定している為、周囲への能力汚染や被害は甚大なものとなる事が予想される。
【超越存在】ちょうえつそんざい
様々な理由で界の果てに到った者達を指す。
amuos:sFはそもそも界の果てを創った者で、朱窮螺は界の果てから生まれた者なので、一般的にはこの二人を除いた他の者が当てはまる。
自力で到達した此常先は割と基本的な到り方で、数多の世界から拒絶され行き着いた先がたまたま界の果てだったAEH両名や、amuos:sFが何となくで拾ったサンなどはかなり特殊な部類である。
超越存在より下位にある者(~古空)は界の果てに到れる資格があるが、流石に創造主の隣は恐れ多いとの事で辞退している(例のぶっ飛んでるという噂の神父でさえも)。
【デュアルテール】
髪型の一種。長年使っていた名称だが実際こんな名称は無いらしい。大元のソースが謎。
取り敢えずウチで「デュアルテール」と書いてあったら、ロングヘア+ツインテを想像してくれれば良い。
でもデュアルって二重って意味だから普通なら二対のツインテを想像するよね。これもちょっと謎。
元ネタは昔『月魅傍』で語られていた髪型の名称。調べてみたら一切出て来ねえでやんの。謎だわあ。
と思っていたら、恐らく「ツーサイドアップ」なんじゃないかという事が判明。髪型って難しい。
【天支】てんし
天を支える者という意。
人界においては天使とも呼ばれるが、のちの時代に同じ名称でエンジェラームが製造されてからは専らこちらの呼び名に。
とはいえ天支達は元々こちらの名称を使っているので、人外間においては今も昔も天支呼びである。
ちなみにここでの「天」とは神ではなく「天界」そのもの。
天界が無ければ天支は生きて行けない、とさえ言われる程。まあそれはのちの時代で完全否定されるのだが。
【殿統魔装】でんとうまそう
螺旋魔嬢トリルリセルトが父親から受け継いだ召喚兵装。刀身が螺旋状になっている長剣を無尽蔵に降り注がせる。
一子相伝で受け継がれており、担い手の力量により一つ一つの威力が増大する。
【統幕会議】とうばくかいぎ
天神町を除く弐本国外国三都市が開く隠匿衛星回線による映像会議。初出は外伝「空主羽編」。
普段は斑鳩に備えられた回線を介して開かれるが、まさにその斑鳩が空中分解を起こして墜落して来ていたので急遽隠匿衛星を用いられた。
イメージとしては『新世紀エヴァンゲリオン』に登場した「ゼーレ」のアレ。
【中神】なかつかみ
クラス「管理者」の立場にある神様の階級の一つ。中位に相当する。
干渉出来る対象は複数の世界であり次元までは及ばない。
不測の事態により欠員が出ると、一部の大神によって選出された者がこの枠に収まる事となる。
【ナガリ】
「改竄」という意味の言葉。
接続権限を持つ者のみ使える言語で、記録、記憶、認識、知覚の書き換えに特化している。
既に決まっている物事や事象を書き換え、さも最初から自分が其処に居たかの様にする事が可能。
複雑な工程は必要とせず、ただ世界に在るだけであらゆる書き換えを実行出来る究極の現実改変である。
「心」を司る存在である悪神・蒼麻はこれを使い、天球神の管理する世界に勝手に住み着いたり、本来異世界においては存在し得ないイレギュラーでありながら容易に潜り込む事に成功している。
【二大龍頭像】にだいりゅうとうぞう
第四幻想世界と呼ばれる空間内にある門の、両脇に設置されている黒金の双子龍を象った彫像。
資格無き者が門を通ろうとすると反応し襲い掛かって来る。
この龍に襲い掛かられた者は一つの例外も無く死ぬ事となる。
またこの空間での結界の起点を担うという役割もあり、守護者としての面も併せ持っている。
【属性】のうりょく
現在の様にまだ能力者と人間を分けて呼んでいなかった頃(初代ブログの時代)に付けられた説明の名残。
本当は「能力:○○」と書きたいのだが、凄く今更だし全記述を書き換えるのが面倒なので以降も表記はコレで行く。
そもそも属性だと掲げておきながら、当初から血液変換とか金属とか全然属性関係無いっていう体たらくである。
表記問題の関係で、火や水などの自然由来属性は「元素」と書く事になったので、紛らわしさは現在解消されました。
ちなみにごく稀に「神聖/闇黒特性」とかいうのがあると思うのですが。
ここでいう「神聖」は聖耀教会が独自に掲げた思想というか概念で人類は善性を持つ知的生物であるという物で、その対となる「闇黒」は堕落や堕天を象徴する事象や概念を表し悪性であると断じています。
通常は「堕天=自ら神を切り捨てた」という事なので元鞘に戻るというのは本来有り得ない事で、じゃあ常康とかはどうなんだ(神様になってんじゃん)って話なんですが、聖耀教会的には割と異常事態だったらしく当時緘口令が敷かれたとか。
その異常事態の中身を知っているのは当時の教皇(がのちに記した回顧録)と聖エルムカイトの精霊のみである。
まあエルムカイトさんは「だから何?」程度の受け止めだったらしいけど。流石純潔厨、ブレない。
【バベルリンク】
100年後のトウマの国において、ブラストリオンが央都政府から身を隠した際に構築した自作の秘密回線。
幾重ものセキュリティーウォールに守られた、絶対突破不可の最強インターネット回線である。
名前の由来はトウマの国・地下深くに古代から存在するとされ、未だ踏破者の出ない遺跡「バベルの地下祭殿」から。
【バラク】
「求道」という意味の言葉。
接続権限を持つ者のみ使える言語で、情報収集に特化している。
世界そのものに接続すれば全てのセキュリティを突破し、政府の最重要機密や星のシステムに干渉し中心核の寿命さえも判る。
歴史の闇に沈んだものや、未だ発見されていない未知の物質の存在でさえも閲覧可能。
「記憶」を司る存在である夜剣はこれを使い、様々な依頼に応える探し屋を生業としている。
【Paradox-streamer】ぱらどっくす すとりーまー
聖暦3000年頃に仮想空間内に突如現れた新星。昔の言葉を借りるならネットアイドル。
通称・Pスト。パラストやパラマーなどの呼び名もあるが、あまり普及には至っていない。
非実在性動画投稿サイト「There stream(ゼアスト)」にて、主に擬装体を使用した生放送配信をする者の事を指す。
擬装体は自身で作ったり描いたり、絵師に依頼したり、有志による3Dモデル無料配布などで確保している。
新しいジャンルのPストが登場する度にtvitterでは毎度話題になり、宣伝にもなる為割と参入してくる企業も多くなっている。
擬装体があまりにも千差万別(絵柄の違いだけに限らず)過ぎて誰もそこに気付けないが、配信者の約9割は人外である。
主に人外狩りを生き残った層や、別世界に逃げ延びた後に戻って来た者達、その次の世代や子孫達である。
一応天使(エンジェラーム)はこの時代には一機たりとも残っていないので(どっかの鬼神が念入りに全部壊した)、殲滅される心配は無くなっている。
【人型魔導記録媒体】ひとがたまどうきろくばいたい
魔導の発展によって開発された悪魔の研究の産物。
半導体メモリであるDRAM・SRAMに非常に近い構造をしている。
その実態は、魔導人形に魔力を注ぎ込み自律稼働する様に設計された、使い捨ての人工型魔力タンク。
D型と呼ばれる種類は、魔力を大量に貯蔵出来るが非常にデリケートに出来ている為、人間と同じ様に扱わなければならない。
反面S型と呼ばれる種類は、魔力を貯蔵出来る量が予め決まっているが、効率重視で設計されている為リサイクルがし易い。
【二つ名】ふたつな
人間だろうが人外だろうが、最低でも一人は二つ名持ちが存在する事が確認されている。
ここで言う二つ名とは、通称・別名・蔑称・通り名・忌み名を意味する。
生まれついての物ではなく、更に言えば自ら名乗った訳では無い、いわば勝手に付けられたもう一つの名前である。
【物体値】ぶったいち
その世界における人・物のサイズの上限の事。同系の言葉として強体値が挙げられる。
複合輪廻を除いた全ての時空・次元・世界には、生物としてのサイズに上限が設定されており、ソレを越える大きさのものは誕生しないし生み出せもしない。
基本的に上限は月の11倍までとされているが、これは天星世界での基準なので、月というものがそもそも存在しない他の時空や次元では何を基準にしているのかは分からない。
ただし11倍というのは確定事項らしい。
【真器納】まきな
真なる器に納まるの意。
世界には必ず8人の真器納に覚醒する者が居るとされ、各々が様々な原因で覚醒する。
彼等の役割は世界の終末が来た時に人と神に審判を下す事である。人外は先住種族の為カウントされない。
【ミッシングアーム】
英語だとMissing armと綴る。存在しない武器、欠けた腕、失われた要素、などの複数の意味も持つ。
永劫廻騎スレイドル・キルトを主とする複合輪廻において、主の片腕もしくは側近、あるいは真の意味での武器としての役目を持つ。
本人達によると起源はただの自我の無い武器であったとされ、複合輪廻で最低でも一劫回のサイクルを経て現在の状態になったと言っている。
詳細な分類としては、ただの武器個体群が周囲のマナを取り込み自我を形成した姿が「武装種」。
高純度の魔素を取り込み真化した姿が「撃滅種」(厳密にはここからミッシングアームが冠される)。
武器の理を極め『神威神装化(しんいしんそうか)』と呼ばれる極致に達した姿が「装窮統滅種」。
現在ミッシングアームは十六種存在しており、武器種の重複は無いと言われている。
(中には普段魔導しか使わない個体も居る為武器なのかどうかも疑わしいが)
【無色の土】むしょくのつち
源素神サイカンが無限の汎用性を持つ四大源素(熱冷湿潤)の研究中に偶然生成した物。
この系列で黒い砂(闇元素)と白い泥(光元素)が存在するが、鑑定の結果この土は虚無元素と判明している。
この土はのちに天罰機兵の核に使われる事になる。
【滅彩堊】めさいあ
世界中にある鉱脈地帯から時折出土する、色の付いた特殊な土の様な物質。
砕いて塗料として使用すると、様々な属性を付与させる事が出来る。
朱(あけ)、銀(うつし)、翠(いぶき)、艮(くらやみ)の四色が現存している。他の色は長い年月の間に淘汰された模様。
古代弐本では巫死山(ふじさん)等の標高の高い山で採れるので、「山顔料」と呼ばれ主に絵の彩色に用いられていた。
【予知師】よちし
時神王キヨミから派生した異能力の一つを使う者達。預言者、予見者、遠見師、千里眼とも呼ばれる。
自身の居る時間軸上の未来を垣間見る事で、将来起こる事を先んじて知る事が出来る。
弐本では畏山(おそれざん)のイタコと同じ位政治家に重宝される存在。
ただし未来は原則的には確定事象に含まれるので、必ずしも良い結果が待っているとは限らない。
ちなみに、どの世界でも人がこの能力を完全に解析し切った事は無く、ほぼ全ての予知師が能力に耐久性を削られて死に至るケースが多い。
【四大適応空間】よんだいてきおうくうかん
何処かの世界にあると言われる空間の事。それぞれが一つの環境を内包している。
基本的には海、山、砂漠、森の四つの空間があるとの事だが、他にも空や荒野などの空間も確認されており電話でいう所の混線の様な状況が頻繁にあるらしい。
別の世界の同じ座標が同じ気候だった際に発生する様である。ほぼ偶然。
【ラストクロノス計画】らすとくろのすけいかく
題名はまだ無いに登場した単語。
直訳すると最後の時となるがこの単語が出た当時、この計画が本当に実行されたのかについては憶測の域を出ない。
計画名を発したホーネット=アウリカは、その後ローレウル十三廻廊と激突し死亡している為、計画の全容は誰一人分からないままでいる。
現段階では民間での運用が禁止とされている魔導猟兵を、一介の賊が所有している事が確認されており、相対したオドは無自覚ではあるが計画の一端を見ている事になる。
【ランバダ宗教戦争】らんばだしゅうきょうせんそう
過去に独立宗教国家ランバダと他の国々との間に起こった戦争の事を指す。
人間以外を害悪と見なし他の種族を積極的に排斥するランバダと、それ以外の(ランバダ周辺の)国家の間に出来た埋まる事の無い溝によって起こったとされ、ランバダ周辺に住み着いていた人外がコレに巻き込まれた。
その中の一人がたまたま偶然にも通り掛かった蒼麻である。
抵抗する間も無く即刻ひっ捕らえられた蒼麻は訳も分からず鉄製の十字架に磔にされ、生きたまま解剖されるもその場に居合わせた(この時点ではただの酔狂な人間だと思っていた)真崎謙悟に救い出される事に。
・・・という様な(当時の未熟だった蒼麻からすると)特に面白くもない過去話があった訳である。
【リミッター】
通常能力者と人外にはその尋常ならざる力への制限が設けられている。
能力者ならリミットは1のみ、一般的な人外ならリミットは1~2まで、異流種ならリミットは1~3までが設定されている。
蒼麻や赤の様に意図して神に創られた者や、規格外に到った者ならリミットは1~4までが設定されている。
リミッターカットにおける内訳は下記の通りである。
1:対人間想定
2:対人外想定
3:対規格外想定
4:対神想定
この他に第五のリミットとされるリミット・オーバーなるものがあるとされるが、これは亜神以上の強体値との戦闘を想定されている。
ただしこの設定を持つ者はどの時間軸においても全時空で5人だけである。
【歴史の分岐点】れきしのぶんきてん
2020年に勃発した災星戦争で使用された禁忌兵装により因果律が捻じ曲げられ、世界の復元力・修正力が発動。
確定事象同士のぶつかり合いはどちらも確定する未来が約束されている為同じ歴史として統合されるが、世界が持つ復元力は元の状態に完璧に戻る事、修正力は異常な状態を過程を無視してでも直す事なのでズレが発生する。
このズレは宇宙全体からすれば針に糸を通す様な極めて小さい事だが、その世界からすれば星の表面で起こった全ての事を否定してしまう位の大事件である。
結論から言えば正史と外史に分かれたといえる。正史は災星戦争直後から始まり、外史は歴史が2000年から再構築される。これは2000年問題が原因とされている。