【神刀白備え】しんとうしろぞなえ
近年発見もしくは鍛造された神刀でも善への傾きが強い物、または神聖特性色が強い物はこちらに分類される。
【乱雪ノ祓】らんせつのはらい
雪の降りしきる山間の村で発見された作者不明の神刀。
村人によれば、山に棲みついた巨躯の鬼を祓う為に都から来た武者が携行していた物らしい。
結果的に鬼と武者は相打ちになり、刀は山に突き刺さったままとなったが、大事に保管しようにも誰にも抜けなかった為、仕方無く祠を建て祀る事になったという。
【夜摩炎羅刀】やまえんらとう
弐本において夜摩と付く県には必ずこの神刀の伝説が流布されている。
曰く地獄の窯が開いた際溢れ出て来た悪鬼獄卒共を須らく斬滅したとか、地獄の主である夜摩閻羅天(閻魔大王)の愛刀であるとか、色々と諸説あるがその全てが真偽不明なので謎の多い刀である。
【神式・逆鉾】しんしき・さかほこ
なんの抵抗も無く対象に突き立ち、内部から破壊する特化型武装。
先端は触れただけで致命傷になる程の鋭利さを持ち、無数のかえしが付いているので「突く」より「引き抜く」際に攻撃するといった感じ。
かつてコレを使っていた者曰く、「魚を釣る時かえしの付いた釣り針を使うだろう?アレと一緒だ」との事。
【双刃火倶槌】そうじんかぐつち
火之加具土命の魂をその身に宿したとされる、文献にのみ記された神刀。
ただし過去丹本にあったとされる神魔双刃剣は、この刀を打ち直して造られた物であると珀麗大社は説いている。
【桃華月焼】とうかげっしょう
月を斬った刀。変若水の原型を刀身の内に封じ込めている。
黄泉の者を退かせる桃と、死の象徴である月という相反する性質を内に秘める。
生と死による矛盾螺旋は刀の内部で強大な爆発を起こし、漏れ出た力の奔流は生あるモノも死するモノも悉く焼き尽くす。
桃華の咲く頃月から来りて都を襲ったとされる悪なる化生を焼いたとされている。
現在は隠岐縄県・宮鈷島にある岬に厳重に奉られている。